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ひみつの階段 2 (PIANISSIMO COMICS)

価格: ¥683
カテゴリ: コミック
ブランド: ポプラ社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:紺野キタ/著 出版社名:ポプラ社 シリーズ名:PIANISSIMO COMICS 発行年月:2009年08月 関連キーワード:ヒミツ ノ カイダン 2 ピアニツシモ コミツクス PIANISSIMO COMICS ひみつ の かいだん 2 ぴあにつしも こみつくす PIANISSIMO COMICS、 ポプラシヤ ポプラシヤ 7764 ぽぷらしや ぽぷらしや 7764、 ポプラシヤ ポプラシヤ 7764 ぽぷらしや ぽぷらしや 7764 校舎や寄宿舎に散りばめられた記憶の欠片が、少女たちに魔法を見せてくれる、ハートフル・ストーリー。未収録作品を含む傑作短編を一挙収録! 魔法の庭 ・・・・・・3冒険はおわらない ・・・・・・31本日休館 ・・・・・・57乙女は祈る ・・・・・・81GIFT ・・・・・・107わかれ道 ・・・・・・133華胥の国に遊び ・・・・・・157MAZE 迷路 ・・・・・・179See You 
「ひみつの階段」完全版。 ★★★★☆
中高一貫の女学校、祥華女学院と主にその寄宿舎を舞台に、まなびやの乙女の日常をファンタジー色豊かに綴った短編連作集です。1995〜2004年初出と、書かれた時期はエピソードごとバラけていて、個人的には95年から97年頃の初期作品がとても好きです。「印度の花嫁」「ねこの星座」「四月天使」あたりが特に。この時期に書かれたものは描き手のバイタリティを感じます。アイデアに溢れコマ割りも凝っていて面白いです。

地元の書店で偶然見かけ、2002年版『ひみつの階段』との差分目当てで購入しました。読後の印象では2002年版のほうがまとまりが良いかと。新装版は「ひみつの階段シリーズ」を完全網羅していますが、もしも初めて読まれるのなら個人的には2002年版がお勧めです。学校・寄宿舎という時間をため込んだ不思議な場で乙女を見守る憧れや慈しみが生む幸福な世界観は2002年版のほうが隙なく感じられます。新装版では「華胥の国に遊び」によって「パズル」の時間が風間夏たちの卒業後すぐくらいだと分かったりなどの発見もありはしましたが、いくらか散漫な印象を受けました。それだけ2002版収録分が選りすぐりで充実していたと感じます。関連エピソード全部読みたいと思うのは人情ですが、物語との出会い方を想ったとき、シリーズのエッセンスが凝縮した形で読めるのは2002年版という気がします。

上記の二つの版は具体的にはエピソード掲載順が若干前後する他、収録内容の差は『乙女は祈る−秘密のドミトリー−』(2000年)から「乙女は祈る」「GIFT」「わかれ道」「華胥の国に遊び」の4品が、その他から「学園祭にいこう」がこの新装版全2巻中に追加収録されています。4頁の小品ながら書き下ろしで「もうひとつの学園祭にいこう」も併録されています。
黄金の時 ★★★★☆
 門限、規則そして集団生活、寄宿舎には時には息も詰まりそうな苦労もある。それでも同じ時同じ場所でみんなと喜びや悲しみを分かち合ったりするうちに、永遠と思っていた時は過ぎ去り、気づけば一人一人別々の道を歩んでいく。それでもそこで過ごした時は人生でもっとも黄金の時なのかもしれない。そんな少女たちが学生生活をおくる祥華女学院の寄宿舎は、時には少女たちに夢を見せたり、悪戯をしたりする不思議な世界。
 シリーズの途中、版元が幾度も変わるたびに新たに出版されてきたけど、今回は未収録であった作品も入り、そのために買うのも良いかも。それに今まで出版された『ひみつの階段』シリーズの本の表紙を並べてみるというのも楽しみの一つになるでしょう。
幸福な夢に溺れそう… ★★★★★
この作家さん、『星の時計のLiddell』好きだったんだろうな。一巻のレビューを見たら「萩尾望都さんの『ポーの一族』の影響を受けたのでは」と書かれている方がいて、それもわかります。(「ポーの一族」は「Liddell」の誕生に影響を与えているというのが私の持論でして)私的には「ひみつの階段」は「ポーの一族」より内田善美さんの「星の時計のLiddell」に直接的な感化を受けているんだろうと想像させられます。

画面構成も賑やかで見映えがするしキャラの表情付けが的確で人物が生き生きしてみえる。
作家の思い入れが仇になってか最初読む時は少し敷居が高かった。脳裏で反芻され自明化しているのか良い意味で説明的でなく、最初のエピソード「ひみつの階段」で夏が部屋に鍵を取りに戻ると時間が交差している場面など唐突で、世界観に慣れていない段階では戸惑いました。

祥華女学院とその寄宿舎が舞台。描かれる時代はエピソードで異なり、風間夏や花田毬絵が高等科に在籍している時間【A】がメインに語られます(ひみつの階段、春の珍客、日曜日、ねこの星座)(1巻の書き下ろし「Diary」も同じ時間に属します)。他に、英語の山口先生と安藤みゆき(「杏堂みゆき」は作家になってからのペンネーム)が高等科の学生だった時間【B】(物語をきかせて)、花田毬絵が中等部に属していた時間【C】(四月天使)、そのいずれにも属さない時間【d】(See You)があります。また【A】と【B】が交差したり(冒険は終わらない)【A】と【C】が交差したり(印度の花嫁)【A】と【d】が交差したり(魔法の庭、本日休館、遠い約束)【A】と【B】と【d】が交差したり(パズル)します。

ちなみに私のお気に入りは花田毬絵ちゃんだじぇ!
優しさとたくましさの同居した不思議な世界 ★★★★★
 繊細で優しい雰囲気を描く紺野氏独特の世界が広がって、いい気分になれる。長い間、大勢の少女たちを受け入れることで意識を持ってしまった古い校舎が、とても素敵だ。
 1巻では幾分ぎこちなかった登場人物たちが、しっかりと地に足をつけた感じがある。今はもうない桜の古木から散る花びら、見える人にだけ見えるネコ、そういった不思議なものに囲まれつつも、教師の目をたくみにかいくぐって外へ出たりするたくましさも持ち合わせた夏たちが、いとおしくてたまらない。

 追記:1巻を購入してから、やたらと「百合もの」なるもののお勧めが来るが、これはそういった内容ではないので、注意(?)。 
 
感想 ★★★★★
 1巻から引き続いての読者です。やはり女学校の全寮制というのは不思議の世界ですなあ。寮内を描写する際の、日常と非日常の狭間という感じがとても良かったです。それを受け入れて平然としている女子達には感心してしまいます。それはそうと、なっちゃんも人のものになってしまうのですね。妹を取られるようですごく悔しくなってしまって、読み終わった夜は遅くまで痛飲してしまいましたよ。