初心者にはちょっと難解でした
★★★☆☆
C/C++を覚えるため、「C++Builder6 コンポーネント活用ガイド&実践プログラミングVol.1/Vol.2」で、
C++Builder6の使い方を学習した後、文字列処理プログラムを作るための参考として購入した。当初、
本を開いたときは、図も少なく、大学の教科書のように文ばかりで、とっつきにくく理解しずらい印象
を受けた。内容的にも初心者向きではなく、C++Builderの使い方やクラスやオブジェクトといったC++
の概念についてはまったく書かれていないため、他の本でC/C++の基礎とC++Builderの使い方を覚えて
から購入したほうがいいでしょう。(著者も巻頭でそう書いています) ただし説明は丁寧で、C/C++文法
の簡単な説明も踏まえて文字列の取り扱いに関して書かれていたので、参考にはなった。
文は「なにがやりたいか」を見出しにして説明されており、たとえば「●大文字を小文字にするには」
という見出しのあとに、どのようなメソッドをどのように使うかといった説明がなされていて、逆引き
的に使うのにはよさそうである。ただし、メソッドの種類と使い方も文中での説明のみのため、章末に
一覧表があればもっとよかったのにと思う。
サンプルプログラムソースはWebからダウンロードできるので便利。ただしサンプルプログラムの3章の
1個が、C++Builder6ではコンパイルエラーが出た。(エラー解析できるほど、まだ知識がない)
また、章の最後に練習問題があるが、回答がないのは残念だった。
とりあえず文字列処理プログラムを組むために、AnsiStringsクラスの使い方を学ぶのには非常に役立った。