インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

QGIS自習室-QGISをグーグルアースレベルで使う-

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
Amazon.co.jpで確認
1990年代後半、GISソフトを起動して白い画面を見ながら、次に何をすれば良いのか途方に暮れたものでした。これは、パーソナルコンピュータが身近になり始めた1980年頃、『コンピュータ ソフトなければ ただの箱』 なる川柳があった頃に感じた気持ちと同じでした。ここでは、『GIS データなければ ただの??』ということでしょうか。
仕方なく、自分で地図データを作成しようとしたら、地図投影法、ジオリファレンスなどなど、『???!』という感じで、本当に苦労しました。試行錯誤で何とか使えるようになった2000年代中頃、グーグルアースが登場してきました。グーグルアースは衛生画像や境界線などの地図情報がインターネットを通じて利用可能で、起動と同時に地図情報が使えてしまい、ただただ驚きました。
私達がワードなどを始めて使う場合、取りあえず起動し、文字や数字を打ち込み、何とか形になるようになり、使って行くうちに上達して行くことが期待できます。同様にグーグルアースでは、地図投影法やら何やらの知識はなくても、世界中の衛生画像などを眺めることから始められ、知らず知らずのうちにGISとはどんなものか知ることができるのです。
GISを普通に利用できるようになるためには、『起動直後から背景地図が自由に使える』ということが非常に重要であることを再認識しました。オープンソースGISソフトであるQGISも元来、一般のGISソフトと同様に解析機能は充実していますが、背景図などの地図データは準備しなければなりません。QGISはバージョン2以降になってから、プラグインを利用して、簡単にwebマップデータ(wms)を利用できる環境が整ってきています。この環境を十分利用できれば、グーグルアースレベルに、『ソフトを起動して、触りながらGISを学習する』ということが可能になりそうです。
そこで今回は、プラグインを使いweb地図(WMS)を背景図とし、QGISをグーグルアースレベルで使用できるようにすることを目標にします。