脳波シフトで宿命転換: 日蓮仏法3.1
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池田SGI会長は、脳科学者の茂木氏との書簡による対話『池田大作×茂木健一郎 科学と宗教の対話』(中央公論2010年4月号)の中で、「科学と宗教」の関係について論じています。結論として、両者の関係は排他的・対立的でもなければ、互いに分離して不干渉のままであってもいけない。互恵的・共存的な関係を築くべきだ、との見解を表明しています。私たちも、この宗教と科学が互いに補完すべきだという調和的中道の立場に賛同すると共に、この建設的で価値創造的なアプローチを継承していきます。その意味で本書は、日蓮仏法の智慧と現代科学の知識との間に橋を架ける試みを展開します。
本書の日蓮仏法3.1では、「意識」の観点から題目の効果を詳しく見ていきます。ただし、私たちの意識は脳の活動に関連しているので、一種のエネルギーと見なすことができます。これは、脳の振動および周波数の形で測定することができます。実際、私たちは唱題中の脳波の変化を脳科学者に測定してもらいました。興味深い結果が出ています。その意味についても、できる限り分かり易く解説いたします。
この関連で、私たちは、日蓮仏法の九識論で説かれている意識レベルと脳波の周波数との間には、興味深い対応があることを発見しました。さらに測定結果を見ますと、唱題している間には、脳が同期化する現象も確認しました。これは、脳ないし神経科学者がニューロフィードバック・トレーニングで目指す脳波状態の一つの重要な側面です。その場合、心と体が自然なバランスを作り出すために、健全な生命状態だけでなく、より深い幸福感も体験できるような状態を意味しています。