「使える」本です!
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自閉症についての本には、「こだわりが強い」「相手の感情がわからない」等々、自閉症の人がそのほかの人とは根本的に「異質」なのだと言わんばかりの表現で書かれていたりします。どんなにソフトにぼかしてあっても同じことです。もちろん、こちらの常識を押しつけるのはよくないですが…。
けれどもこの本は、同じ自閉症の特性も、「同じ人間なのだ」「こちらの洞察が足りないだけで、彼らはなにもかもわかっているんだ」「ちょっとした工夫が必要なだけなんだ」と思えます。そして、筆者が試行錯誤をくり返しながら見いだした接し方・伸ばし方が書かれていて、すぐに試してみたいものばかりです。