現在、インターネットが普及し、我われの身近には今までなかったようなトラブルが多発している。　便利になった世の中の裏側では、あの手この手と新たな騙しの手口が発案され後を絶たない。

このようなトラブルに巻き込まれても、国の機関の対応は不十分なことも多く、必ず解決するわけでもないのではなかろうか・・・

便利な世の中と付き合っていくには、我われ自身がウイルスバスターのように、新しい対策知識を更新していかなければならないようだ。

まず、下記の項目が気になっているのなら本書を読むことをお薦めしたい！

１　無料占い相談のカラクリ
２　女性から援助金がもらえる
３「すぐに儲かります！」の真相
４　ＳＮＳで誘われた名刺交換会
５　チャットでヒーリング体験！
６　代金を振り込んだのに音沙汰ナシ
７　突然パソコンがおかしくなった
８　メールで相談を受けたら、こうなった「消費者センターの現状」


このようなトラブルの多くは現状の規制や法律が不十分なことが考えられる。　このような悪事を働く人間はそのような不十分な規制をあの手この手と潜り抜けことから、それだけ金儲けに対しても貪欲である。
　
このような人たちに騙されてしまえばお金を取り戻すのは容易ではない。　そうならないためにも、この人たちの悪意のある手法を知っておくべきだと思う。　

ただ、これらの悪事に共通しているのは、巧みに購買者の心理を揺さぶることが上手く、どのようにすれば諦めるか、などを熟知している。

現在、多くの企業が「他社と類似した商品」や「競争力のない商品」を販売しないといけない現状がある。　このような悪徳商法の心理が多少なりなければ売れない世の中がなんとも嘆かわしいと思った。

あなたのパソコンがネットにつながっているのなら
ぜひとも読んでおいてほしい本。

特に第7章は読んでほしい。

ウイルス対策ソフトを入れていても万全ではない
ということを知ってるのを知らないのとでは
雲泥の違いです。

そのことを
知るだけでもパソコン雑誌1冊よりも
価値がある本です。

第2章 女性から援助金をもらえる!?―出会い系サイト
というのがこの本の帯にある
「人妻とセックスしてお金がもらえるってホント!?」
の部分です。

面白すぎる内容です。

黄金国宝会員
成金王
愛人契約・・・・。

大笑いして役に立つ1冊です。

ネットリテラシーを深めて
だまされる前に是非読んでみてください。

スマイルシグナル/僕の問題は誰かが解決している

　悪徳商法に詳しい、突撃ルポでお馴染みの著者が今度は裏ネットビジネスの
世界に突撃した様子をレポートしたものです。


　全体的にユーモラスな文体で書かれており、一見、著者が裏ネットビジネスに
本気でだまされているかのような表現が出てくるのがおもしろいです。
　ふつう、この手の本では悪徳商法を紹介して「この商法の裏側はこうだ」
とか、「こんな商法をやるのもバカだが、だまされるのもバカ」のような視点
で書かれているものですが、この著者はだまされることを演じているような
部分があって、その点が新しいと思います。
　実際にだまされた人はこんなふうに考えるのかなぁと思いながらも、
そのだましに対する著者の辛抱強さと探究心と財布のひものゆるさに
思わず読者が笑ってしまう、そんな演出がよいと思います。

　全体的にユーモラスな内容ですが、最後の章では実際に被害に遭った人の
救済に著者が奔走し、被害者が自身のチカラで問題を解決するまでの話が収録
されていて、遊び半分ではない著者の姿勢が見えたところも好印象でした。

　誰でもだまされる危険がいつでもそばにある時代、一度読んでおいて
損はしなさそうな一冊です。