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オホーツクの古代史 (平凡社新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:菊池俊彦/著 出版社名:平凡社 シリーズ名:平凡社新書 491 発行年月:2009年10月 関連キーワード:オホ-ツク ノ コダイシ ヘイボンシヤ シンシヨ 491 おほ-つく の こだいし へいぼんしや しんしよ 491、 ヘイボンシヤ ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや へいぼんしや 7600、 ヘイボンシヤ ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや へいぼんしや 7600 北海道の北東部、千島列島、サハリン、カムチャツカ半島などに囲まれた環オホーツク海地域。紀元三世紀から一三世紀ころまで、豊饒の海からもたらされる恵みを糧とし、大陸との交流・交易を活発におこなっていた、さまざまな人々が存在した。謎に満ちた環オホーツク海。古代文化の輪郭を初めて描く。 第1章 流鬼国の朝貢使節(流鬼国はカムチャツカ半島か、サハリンか「北海」はバイカル湖か ほか)第2章 流鬼国はどこにあったのか(何秋涛のカムチャツカ半島説シュレーヘルに
流鬼国がサハリンかカムチャッカか ★★★★★
流鬼国がサハリンかカムチャッカかという議論の紹介で始まる。
網走で発見された縄文のない黒褐色の土器、その後、千島列島、サハリンでも類似の発見があったとのこと。
オホーツクの文化史に興味がつきない。
北海道の古代はどうだったのか ★★★★☆
高校の日本史では北海道の古代の遺跡については強調されません。そのせいもあって予備知識がない状態が続いたけど、なにかのきっかけで古代遺跡があったということを読んで以来興味をもちはじめました。
どんな暮らし?どんな交易?本州や、九州の遺跡とどう違うのか? そういうことに興味がめばえはじめていたときに手にしたのがこの本でした。

古代の文献からの推理、それを含むところの学会での議論が紹介されています。素人には少々面倒な記述が続きますが古代の北方の交易の状況がなどがわかって面白いです。

アイヌ文化とはまた違った北方文化 ★★★★☆
かつて、北海道のオホーツク海沿岸には、アイヌ人の他に、オホーツク人と呼ばれる人々が住んでいたらしいのですが、これまでは、オホーツク史に関する入門書がありませんでした。
本書は、そのような、オホーツク史について、中国の歴史書と考古学に基づいて説明しようとするもので、待望の入門書と言えるでしょう。
本書によると、オホーツクには、アイヌ文化とはまた異なった、独自の文化が展開されていたようです。
北方には、アイヌ人やイヌイットだけでなく、想像以上にたくさんの民族がいたのだという事実が、驚きでした。


知られざる北方文化に迫るオホーツク案内書 ★★★★★
 〜オホーツク文化は謎に満ちた古代文化〜
 北方諸民族の実像に迫る本書。ほとんど知られていない『オホーツクの古代史』を解きほぐす。
 北海道の北東部、千島列島、サハリン、カムチャツカ半島などに囲まれた環オホーツク海地域。紀元3世紀から13世紀頃まで、豊饒の海からもたらされる恵みを糧とし、大陸との交流・交易を活発におこなう人々が存在した。「流鬼国」「夜叉国」〜謎に満ちた「環オホーツク海」その古代文化の輪郭を本書は初めて描いた。
 著者は北海道大学文学部名誉教授。97年北方文化の研究で濱田青陵賞の受賞者。これまで一般には知られていない古代北方文化を紹介している。  
  この領域を統治した国としては、古代中国の歴史書に「流鬼国」「夜叉国」という国があったとされるが、どこにあったかを第1章〜第5章にわたって逐次検証している。
 現存文字史料は非常に乏しく、考古学や民族誌の資料にもとづいて、諸学説をふまえながら丹念に考察推理している。農耕に基づくエネルギー生産の発展段階や国家形成を基準にする歴史学からは漏れてきたものを独自の視点で探求していて、注目される。
セイウチは、どこで獲れるのか? ★★★★★
考古学の発掘作業の成果により、北海道の北端・東端、サハリン島、カムチャッカ半島、大陸の沿岸に囲まれたオホーツク海の沿岸沿いの地域に、一様ではない幾つかの文化が過去に発達していたことが、明らかにされてきたそうです。今まで一般には知られてこなかったこの古代北方文化を、学術的なレベルのなかで、紹介。このオホーツク文化を、研究してきた学説史の論点を取り上げながら、この文化を読者が俯瞰的に掴めるようにしています。

中国の唐代801年に完成した「通典」北狄伝 流鬼の条に「流鬼在北海之北北至夜叉國餘三面皆抵大海南去莫設靺鞨舟行十五日・・」とあります。「流鬼」は北海の北にあり、さらに北に行くと「夜叉国」に至り三面は海、「莫設靺鞨」から舟で15日かかる。この3つの国がどこにあったのか、どんな民族だったのか。これが争点でした。とりわけ「夜叉」については、後に、「其國北一月行有夜叉人皆豕牙翹出人」とあり、「夜叉」は、「流鬼」から北に1月行った所にあり、そこの人たちは、豕牙、翹出、人だというのです。この意味が問題でした。

△文献史学的な研究。△日本・ロシア・中国などの発掘調査による諸沿岸地域出土の土器、石偶、骨器、墓や住居跡などの比較研究。△人類学的な発掘人骨の計測調査。△動物学者による発掘された犬や豚の系統の研究。△残されている北方民族の民俗採集など。多面的な研究が時代と共に増え、研究内容は詳細になり、問題が狭められていきます。なかなかスリリングです。最後に争点の問題に著者自身が見出した結論を提示しており、単なる啓蒙書を超えて、読者が共に考える刺激を与えてくれます。著者の粘り強い解説についていくと、北方文化に目が開きます。