戦前の鉄道技術の基本が集約された『野戦鉄道小隊長必携』！

工兵の鉄道隊は路線計画・敷設工事から鉄道運用・保線まで幅広い知識が必要になる。この本は満洲事変後、軍隊の増員が予想される状況において招集されていない指揮官級の予備役に向けて鉄道隊として持っておく知識をまとめたもので、当時の基本技術が集約されており非常に有用である。

昭和9年(1934)刊の国会図書館所蔵本を画像のまま復刻
国会図書館デジタルコレクション

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本書ノ編纂ニ方リテハ深遠ナル原則説述ヲ主旨トセス現行典範令ヲ基礎トシ野戰ニ於テ下級幹部特ニ初級將校ノ戰場指揮ニ必要ナル事項ヲ蒐集整理シ之ニ實戰ニ於ケル經驗ヲ加味シ鐵道小隊長トシテ其責務遂行ニ遺憾ナカラムル如ク努メタリ
本書編纂ニ際シ工兵監部鐵道第一聯隊同第二聯隊ノ多大ナル援助ヲ受ケタルヲ感謝ス

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内容紹介の文字制限のため細目は削除した
扉
序 柳川平助
序 岩越恒一
凡例
目次
綱領
第一章 部隊指揮ノ要領
第二章 戰鬪
- 第一節 戰鬪ニ於ケル鐵道隊ノ特性
- 第二節 攻撃
- - 其一 攻撃初期ニ於ケル鐵道隊
- - 其二 小隊長ノ戰鬪指揮
- - 其三 豫備隊長ノ動作
- - 其四 夜間ノ行動
- 第三節 防禦
- - 其一 防禦初期ニ於ケル鐵道隊ノ任務
- - 其二 陣地設備
- - 其三 防禦戰鬪
- - 其四 防禦戰鬪ニ於ケル裝甲列車(同單車)ノ任務
- 第四節 追撃
- 第五節 他兵種特ニ騎兵ニ對スル戰鬪
- 第六節 満洲事変ニ於ケル匪賊討伐ノ教訓
第三章 陣中勤務
- 第一節 鐵道將校ノ偵察
- - 其一 任務受領ヨリ出発ニ到ル迄ノ處置
- - 其二 出發後ノ行動
- - 其三 死傷者ヲ生ジタルトキノ處置
- - 其四 報告
- 第二節 戰鬪要報
- 第三節 警戒
- - 其一 後衞ニ配屬セル裝甲列車(同單車)ノ任務
- - 其二 小哨
- 第四節 行軍
- - 其一 出發準備
- - 其二 行軍中ノ注意
- - 其三 休憩中ノ注意
- - 其四 夜行軍
- - 其五 炎熱及沍寒ノ際ニ於ケル行軍ノ注意
- - 其六 渡橋、渡渉及氷上通過
- 第五節 宿營
- - 其一 宿營
- - 其二露營
- 第六節 鐵道及船舶輸送ニ於ケル小隊長ノ心得
- - 其一 輸送指揮官ト各部隊長トノ權限
- - 其二 鐵道
- - 其三 船舶
第四章 鐵道警備
- 第一節 要旨
- 第二節 守備隊
- 第三節 警備
- - 其一 要領
- - 其二 直接守備隊ノ警備
- - 其三 豫備隊
- 第四節 應急竝警備用列車運行
- - 其一 通則
- - 其二 應急運行
- - 其三 警備列車
- 第五節 被害鐵道ノ復舊
- - 其一 復舊作業要領
- - 其二 器材ノ準備
- - 其三 警備用作業列車
- - 其四 作業隊
第五章 鐵道測量
- 第一節 通則
- 第二節 鐵道設計二及ボス影響
- 第三節 運轉上ノ影響
- - 其一 走行抵抗
- - 其二 曲線抵抗
- - 其三 勾配抵抗
- - 其四 合抵抗
- 第四節 線路ノ選定竝決定
- - 其一 選定測量
- - 其二 經始測量
第六章 下部建築
- 土工ノ部
- 第一節 土工用具
- - 其一 掘取用具
- - 其二 岩石掘鑿用具
- 第二節 運土用具
- - 其一 簡易ナル運搬用具
- - 其二 軌道運搬用具
- - 其三 特種運搬用具
- 第三節 土工作業の計畫
- - 其一 土質調査
- - 其二 土積の計算
- - 其三 土工ノ設計
- - 其四 掘土ノ餘積及土積ノ縮少
- 第四節 土工ノ實施
- - 其一 準備作業
- - 其二 掘取作業
- - 其三 岩石ノ割取作業
- - 其四 掘取及積込費
- - 其五 運土作業
- - 其六 運土費
- - 其七 積立作業
- - 其八 斜面工事
- 急造鐵道橋ノ部
- 第一節 總則
- 第二節 架橋點ノ偵察
- 第三節 荷重
- - 其一 死荷重
- - 其二 動荷重
- - 其三 衝撃
- - 其四 風壓
- - 其五 遠心荷重
- - 其六 其他ノ荷重
- 第四節 材料ノ安全荷重
- 第五節 橋脚(橋臺)ノ構築
- - 其一 端末橋臺
- - 其二 中間橋脚
- 第六節 流下物防護設備
- - 其一 流木除
- - 其二 流氷除
- 第七節 桁構ノ構造
- - 其一 單桁
- - 其二 組桁
- - 其三 軌條桁
- - 其四 形鐵桁
- - 其五 合撑材
- - 其六 構桁
- 第八節 桁受
- - 本邦各種木材抗力表
- - 鐵線ノ重量及切斷力表
- - 縄ノ重量及耐力表
- - 軌條桁ニ於ケル軌條配列法ト許容徑間表
- - 「ハウ」式構桁應力一覽表
- - 「ワーレン」式橋桁應力一覽表
- - 「プラット」式橋桁應力一覽表
第七章 電線路ノ建設
- 第一節 線路
- 第二節 電柱
- 第三節 腕木
- 第四節 笠金
- 第五節 地線
- 第六節 碍子
- 第七節 電柱建設
- 第八節 支線及支柱
- 第九節 線條及架線
- 第十節 交叉
- 第十一節 線路保守及雜件
第八章 上部建築
- 輕便鐵道ノ部
- 第一節 要則
- 第二節 廠作業
- - 其一 一般ノ要領
- - 其二 材料ノ卸下及整備
- - 其三 軌匡ノ堆積及積載
- - 其四 建築列車ノ編成
- 第三節 敷設作業
- - 其一 一般ノ要領
- - 其二 敷設中隊ノ作業
- 第四節 停車場設備
- - 一 停車場ノ區別
- - 二 軌道設備
- - 三 機關庫
- - 四 小修理工場(機關庫工場)
- - 五 給水給炭設備
- - 六 轉載及卸下設備
- - 其一 發起點ノ設備
- - 其二 中繼停車場
- - 其三 退避停車場
- - 推進列車運行圖表
- - 敷設中隊編成表
- 普通鐵道ノ部
- 第一節 一般ノ要領
- 第二節 先頭中隊
- 第三節 後續中隊
- 第四節 推進列車區隊
- 第五節 廠作業區隊
- 第六節 材料廠作業
- - 其一 一般ノ要領
- - 其二 器材ノ卸下、整備
- - 其三 軌道材料ノ堆積、積載
- - 其四 建築列車ノ編成
- 第七節 軍用停車場
- 第八節 停車場設備
- - 其一 軌道設備
- - 其二 交通設備
- - 其三 運轉設備
- - 其四 補助設備
- 第九節 停車場設備ノ改築
- - 其一 軌間ヲ變更セザル改築
- - 其二 軌間ヲ變更スル改築
- 第十節 停車場ノ破壞及修理
- - 其一 停車場ノ破壞
- 第十一節 停車場ノ修理
- - 敷設大隊編成表
- - 敷設一般作業圖 (九一式貨車)
- - 敷設一般作業圖(手押第車)
- - 推進列車基準運行圖表
第九章 運轉
- 輕便鐵道ノ部
- 第一節 通則
- 第二節 運轉ノ要素
- - 其一 列車重量、積載量、運轉速度及輸送量
- - 其二 急勾配線路ニ於ケル列車ノ處置
- - 其三 炭水供給
- - 其四 運行計畫
- - 其五 通信設備
- - 定期運轉列車運行圖表
- 第三節 運轉業務
- - 其一 一般ノ要領
- - 其二 保線
- - 其三 運轉ノ指揮
- - 其四 運轉部ニ於ケル將校ノ任務
- - 其五 運轉中隊ニ於ケル將校ノ任務
- 普通鐵道ノ部
- 第一節 鐵道設計ニ關スル運轉上ノ影響
- - 其一 列車抵抗
- - 其二 機關車ノ牽引力
- - 其三 標準抵抗
- - 其四 勾配ト運轉トノ關係
- - 其五 曲線ト運轉トノ關係
- - 其六 停車場位置ト運轉トノ關係
- 第二節 運轉勤務
- - 其一 鐵道設備
- - 其二 列車運轉準備
- - 其三 列車運轉
- - 其四 機關車ノ運轉
- - 其五 運轉勤務員
第十章 工場
- 第一節 工場の設備
- 第二節 車輛修理作業ノ概要
第十一章 戰時輸送
- 第一節 動員輸送
- - 其一 要領
- - 其二 動員輸送計畫
- - 其三 輸送ノ實施
- 第二節 集中輸送
- - 其一 要領
- - 其二 集中輸送計畫及實施
- 第三節 移動輸送
- - 其一 要領
- - 其二 移動輸送計畫及實施ノ特色
- 第四節 陣地戰ト鐵道輸送
- - 一 「フランダー」ニ於ケル陣地防禦ノ爲鐵道需要ノ例
- - 二 陣地戰攻撃ニ於ケル鐵道需要ノ例
- 第五節 補給輸送
- - 其一 要領
- - 其二 管區
- - 其三 占領鐵道ノ利用
- 第六節 手押式輕便鐵道ノ運行竝輸送量
- - 一 臺車縱列
- - 二 輸送量
- - 三 所要臺車數
附録
- 第一 陸軍軍隊符號
- 第二 電信符號
- 第三 度量衡比較表
- 第四 數學公式
- - 一 代數學要式
- - 二 三角法要式
奥付