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絵とき鉄道科学

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 君見ずや出版
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鉄道にまつわる技術を絵いりで解説した『絵とき鉄道科学』!
線路・保安・車両の三方面から昭和21年当時の鉄道技術をわかりやすく説明した書。
昭和21年(1946)刊の国会図書館所蔵本を画像のまま復刻


  序
 鐵道と言へば、二本のレールと、その上を快走する機關車を聯想する。あの鐵道旗もレールと機關車の動輪を以て鐵道を象徴する如くされてゐるのも故なきでない。しかし鐵道が安全、正確なる輸送をスローガンとして二本のレールに全生命を託し、列車を驀進させるからには、そこに、レール對列車との間に、之が使命達成への裏付がなくてはならない。保安が之である。
 線路・保安・車輛の圓ろき連鎖こそ輸送完遂の基盤であると云つてよい。鐵道人ともなれば、その職の何たるを問はず、之等基盤に對する基礎知識がなくてはならない。しからば如何にしてこの知識を修得するか、先づ現物敎育に第一指を屈するであらう。しかしながら之は望むべくもない事實である。本書は此の弱點を補足し最も効果あらしむるため現物に代るに現物感を持つ「繪」を以ってし、之に説明を添へ、尚必要に應じては科學的例説をも加へたのである。從って或る點では聊さか屋上屋を架するの譏りを受ける點なきにしもあらずであるが、新人の敎養書として敢えて之に甘んずるの舉に出でた。


元の表紙


線路
- 鐵道は軌間の廣狹に從つて類別される
- 線路の等級に依つて施設や保守に差がある
- 現在標準とされてゐる軌條
- 軌道と線路 切取と築堤
- 曲線では外軌を高める 之がカント
- 曲線では軌間が廣くされてゐる 之がスラツク
- 護輪器類とそれぞれの働き
- 電化區間の特殊施設さまざま
- 軌條繼目のいろいろ
- 軌條繼目と枕木配置方法
- 枕木の材種とその壽命
- こんな原因から軌條は匐進する
- 軌條の匐進防止手段
- 徑間五米以上を橋梁と云ふ
- 橋梁を構成する部分と名稱
- 船舶の運航する河川には可動橋
- 急坂途上の停車場はスイツチバツク式で
- 急坂を登る線路の敷設
- 隧道の煤煙排除方式
- 旅客ホームと貨物ホームの形式
- 交通の繁閑に依る踏切道施設の差違
- 踏切遮断器のいろいろ
- 雪掻車の種類と除雪威力
- 鐵道線路に對する雪害防備方策
- 保線作業のさまざま
- 科學的に進んだ軌條の疵發見法
保安
- 運轉指令は交換機を介せず一齊に瞬時に行われる
- 閉塞方式のいろいろ
- 閉塞器式では列車はこのやうにして安全が保たれる
- 閉塞を列車自体で取扱ふ自動閉塞式
- 單線閉塞方式の王座通票閉塞器式の取扱
- 通票受授に器具使用
- 停車場の内と外との定め方
- 信號も合圖も標識も廣い意味では皆信號です
- 信號機の名稱
- 常置信號機のいろいろ(1)
- 常置信號機のいろいろ(2)
- 常置信號機のいろいろ(3)
- 常置信號機のいろいろ(4)
- 常置信號機のいろいろ(5)
- 臨時に建てられる信號機
- 爆音に依る信號
- 信號機代用の手信號
- 標識のさまざま
- 線路の状態を示す標類の種々相
- 停車場内の標類とそれぞれの使命
- 之れだけは合圖
- 分岐のいろいろ
- 線路はこのやうにして分岐される
- わざわざ脱線させる爲の轉轍器
- 安全側線の分岐に遷移轉轍器
- 車止のいろいろ
- 聯動装置と云ふのは……
- 第一種聯動装置とその種類
- 第二主聯動装置とその種類
車輛
- 鐵道車輛の分け方
- 機關車の姓名の附け方
- 客車の種類と呼び方
- 貨車の種類と記號
- 旅客列車用機關車と貨物列車用機關車
- 蒸氣機關車の構造と各部の名稱
- 機關車はどうして動くか?
- 牽引力と空轉 制動力と滑走
- 客車各部の名稱
- 有蓋貨物車各部の名稱
- 無蓋貨車各部の名稱
- 電車や電氣機關車はどうして動くのか
- 汽車はどうして止められるのか
- 冬の客車内はどうして暖められるか
- 洗面所や便所の用水はどうして給水されるのか!
- 列車電灯はどうして點れるか
奥付
裏表紙