応用の下地として教科書がわりに・・・
★★★★☆
「この1冊でお気に入りのカバンを!」というには、少し不便に感じるお母さんも多いかもしれません。
この本は、次のようなタイプのお母さんに向いていると思います。
・すでにミシンで製作することに慣れている。
・アップリケ図案など、自分で作成できる。
(または、刺繍機能がついたミシンを持っている。)
(または、刺しゅう糸でちくちく線を刺しゅうするのが嫌いではない。)
・製図を元に、自分が必要なサイズに変更して布を裁つことができる。
・自分の好きな布などをコーディネートすることができる。
(そのために、ある程度いろんな生地の種類による特質や、生地の名称を知っている。)
リュックやボストンなど、ファスナーを使用するカバンはなかなか難易度が高いと思います。
初心者のお母さん向けに、製作時間の目安や難易度の★表示などがあると便利だったかもしれません。
<良い点1・手応えのある作品>
最近の「通園グッズ」の本は、結構シンプルな作りで物そのものは簡単に作れる本が多いです。
逆に、簡単な作りのものでは物足りない!と感じているお母さんには、必見です。
「これ手作り!?」と周囲が驚く本物志向な作品ができます。
(私は本物っぽいリュックサックが作りたくてこの本を購入しました。)
<良い点2・布のチョイス>
「通園カバンはキルティングを使う」という考えの本が多い中・・・
この本は丈夫で薄い布(デニムやダンガリー)を使うことを勧めています。
これは全くもって正しいと思います!
キルティングは、布そのものが分厚くて縫いにくく。
その上、子ども達が毎日使うと表面の細い糸がどんどん切れていきますから「見栄え持久力」が弱いです。
見本作品は、とってもシンプルな「ベージュのデニム」を使っています。
刺しゅうはパス!なら、お子さんの好きなかわいい布(綿麻とか丈夫な物)で作ればとてもかわいいです。
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製図はしたことがない・・・
時間がない・・・
わかりやすく説明してほしい・・・
というお母さんには少しニーズに応えられないかもしれません。
でも!
いろんなカバンを作るための「土台」として、大変重宝する本です。
清潔感あるシンプル、初〜中級者向け?
★★★☆☆
入園グッズ作成のため購入しました。
○ レッスンバッグ(含むリコーダーバッグ)
○ シューズバッグ
○ お弁当袋(コップ袋含む、ランチョンマット無し)、
○ 通園ショルダーバッグ
○ トートバッグ
○ リュックサック(含むランドセル型)
○ ボストンバッグ
の、計22タイプです。
推奨生地がデニムやダンガリー、裏地にギンガム等、ミシンは直線とロックミシンが出来ればよいというだけに、シンプルな作品揃いと思います。
刺繍は、描線のみのあっさりしたイラストです。子供の身なりを、さっくりシンプル、清潔感のある手作りでまとめてあげたい、という人向きです。
ただし、洋裁の基本用語は説明なし。各部品のサイズが、タテ・ヨコ・まちのどこから割り出されるのかの説明もなし。
(指定サイズが本と異なるなら、自分で試行錯誤しないといけません)
また、バッグ本体の制作説明は36ページ分だけで、本の大半は刺繍とアップリケの図案に割かれています。
私のような「コキかんて何? ロックミシンってもう一台特別なミシンが要るの? とにかく物が入ればいいや!」…という超初心者には、(シンプルなので作れはするものの)やや不向きです。
幼児向けキャラクターのふわふわキルティングや、色とりどりのかわゆーいイラストを満載したい人にも向かないでしょう。