名作の二番煎じ?
★★☆☆☆
アガサの名作につられて読んだが、内容はイマイチ。
やはり名作を超えることは出来ないか?
軽いタッチで
★★★☆☆
まるで漫画のようなテンポでさくさく読めてしまう。犯人の人格描写も軽く、まさか、前半のこの人が後半こんな風に・・と思ってしまう。小説の中の登場人物だから作者次第で何でもありなのか・・ちょっとドタバタ劇っぽい。
暇つぶしに読むにはかまわないが、次々と読みたくなる作風ではない。
ミステリマニア受けを狙った感
★★☆☆☆
クリスティの名作「そして誰もいなくなった」を下敷きにした作品。(今邑作品は初読。)
要するに、「そして誰もいなくなった」と同じシチュエーションで連続殺人が起きる、という話なのだが、劇中劇が発端となるなど構成が凝っていて、ミステリマニア向けに書かれたような印象である。
二転三転する怒涛のエンディング(一つ目のドンデン返しは途中で分かってしまいましたが。ちなみにこれは薄いですがちゃんと伏線が張ってあった。)はなかなかの読み応えですが、予め書き込まれているべき伏線がちょっとたりない気がします。だって、○○がかつて○○のために○○をしてしまった、なんて、全くほのめかされてもいないんだから絶対にわかりませんって。二転三転してくれるのは面白いのですが、やや理不尽な騙されたな読後感、です。
あと、これは装丁の問題ですが、字間行間がいくらなんでも開きすぎ。400ページ超なのに2時間かからなくよめてしまうのは、会話と改行が多いだけではないはず。
中盤迄は
★★★★☆
とにかく物語の序盤から中盤までが辛かったです…。
視点がくるくる変わるし、ストーリーが会話ばかりで進むし、文章は薄っぺらいし魅力的なキャラクターもいないし。
この人こんなに小説下手だったっけ?と思いました。
ラストの為には仕方なかった、って所でしょうか。いやでもやっぱり
も少し描き方が無かったのか…。
中盤からは面白かったですよ。
よくあるっちゃよくある展開だけど。
やっぱり読むとそのたび楽しい。
ただ、「名門女子校の式典の最中起こった事件」って惹句にひかれ、
「個性豊かな学生達が大量に出てきて
葛藤や確執をからめて事件を解決する」青春もの、
みたいな物語を期待するのは間違ってます。
←若竹七海の「スクランブル」、竹本健治の「緑衣の鬼」、篠田真由美の「AngelS」とか…。こういう話かな、と思って買ったら違った。
いわゆる「学園青春ミステリー」じゃないです。主役てか主要人物はほとんど社会人。蛇足ですが。
学園本格ミステリー。
★★★★★
この作品の為と言っては大袈裟かもしれませんが、買ってはあったものの未読のまま本棚で眠っていたアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」を改めて最初から読みました。
いわずもがなこの作品に登場する舞台劇の原作です。結論。
アガサ女史の原作を読んで本作品、の順番で正解でした。
よりいっそう今邑氏の当作品を楽しめること請け合いです。
ただ、今邑氏は今邑氏で(当然ながら)物語は独立していますので上記作品を読んでいなくても十分楽しめます。
内容は2転3転し、書き方に回りくどいヶ所も無いので引き込まれる様にして最後まで読みました。
各章の扉絵になっているインディアン達が物語の進行と共に一人ずついなくなっていく様子も良かったと思います。
ミステリー初心者の方にもオススメです。
もちろん本格派の方にも。一読されたし。