イイネイイネ!
★★★★★
図式は単純で、アキラと桃は、幼馴染みで仲良しの、同級生カップル(?)。
アキラはベランダ伝いに縄梯子で桃の部屋にやってきて、桃のふとんにもぐり込んだりします。
こんな状況でも、両方の家族公認で、また、学校でも皆に知られた仲良しです。
アキラは多方面の部活の応援に忙しい人気者ですが、桃は地味で、あまり目立ちません。
しかし、桃には超えてはならない一線を「本能的に」自覚している様でもあります。
著者の「べつばら」とは、描いているものが、大分違います。
本書では、天然のアキラと、堅実な桃の仲良しぶりを、のほほ〜んと楽しめば良い訳です。
つまり、何も考えずに、好きな音楽でも聴きながらページをめくると良いです。
ただ、気軽に読めるギャグ漫画は多いですが、本書のギャグの質は、奇をてらったところが無く、
眉をひそめる様なダークな面も皆無で、穏和そのものです。
この点が、4コマ漫画誌掲載作品の醍醐味です。
大笑いする程ではないけれど、ほのぼのと面白いです。