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私は赤ちゃん (岩波新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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おもしろいですが内容は、、、 ★★☆☆☆
10ヶ月の娘が居ますが、レビューが良かったので買ってみました。

赤ちゃんの視点で語るという発想は面白く、小さい章に分けられているので読みやすいですが、その内容は「うーん」と首をひねらざるを得ません。
内容的には、小児科医が医学知識や子育てのハウツーを語っているのですが、その内容が古過ぎです。医学的な所はよくわかりませんが、子育てに関する知識は、腹が立って来る位に今と常識が違います。

他の方も書かれていた通り、ぜんそくや自家中毒は祖父母の甘やかし過ぎが原因だとか、下の弟妹へ嫉妬するのは愛情過多が原因だとか、泣くたびに抱くと余計に泣くから放っておいた方が良いというような内容が多く書かれていて、本当にうんざりです。

全体的に、愛情過多や育児過多や甘やかしは駄目だという考えが沢山書かれており、当時の考え方はこうだったから私の母もあんな育て方をしたのかと妙に腹が立って来ます。
多分、戦後の子沢山の時代から、一人っ子などの兄弟が少ない時代へ移行してきた過渡期で、一人の子供へ心を注ぐ事に危機を感じていた時代なのかなあなんて想像します。

私は娘に十分愛情を注いで接して行きたいと思っていますので、この本に書かれている事には惑わされないでおこうと思っています。

あとは、昔の遊園地には授乳室が無くて、不便だったんだなあという程度のマメ知識はつくと思います。
また、現在では常識になった考え方も、当時としては革新的だったのかなあと思われる記載もあります。無理に離乳しなくて良いとか、赤ちゃんにも味の好みがあるとか、、、。でも今の時代に読んで特に役に立ったとか目新しいとかいう情報は私にはありませんでした。

蛇足ですが、乳幼児の考え方が知りたい人は、2ちゃんねるの「幼児期の記憶」スレッドを読んだ方がよっぽど育児に役立ちますよ。
この本の中の赤ちゃんの感情はフィクションですが、2ちゃんねるの方は生の記憶が載っていると思われますから。
実用的というよりは、読んでおもしろいです ★★★★☆
新生児から見た世界がどういうものかが、大変興味深く書かれています。執筆時期は1960年代なので、今見ると育児の常識からははずれていたり、周りの状況がかなり違っているところも多々あります(お父さんが赤ちゃんの隣の寝床でタバコを吸うとか、今だったら考えられませんよね)。団塊世代のニューファミリー(核家族)向けに書かれていたものだという点だけ踏まえて、取り入れるところを取り入れて読むと、子育て中に出会ういろんな悩みに今でも応用可能だと思います。岩崎ちひろさんの挿絵はすばらしく可愛いのに、「赤ちゃん」の語り口がきわめてオッサンくさい(書いてるのは松田氏だからね)。だがそれがいい!と微笑みながら読める味わい深さも売りです。考え過ぎな人が少し肩の力を抜くためにもおすすめ。
これこそ本物の” 育児の手引き書 ” 初めての育児の方必読! ★★★★★
 子育ての本と言えば、何ヶ月になったらこれが出来る、あれがはじまる! etc.・・・。
もしも赤ちゃんがその時になっても、出来なければ・始めなければ
成長が遅れているだの育児の仕方が悪いだのと、
子育て一年生の親を脅し続ける内容のモノばかりだ。

 赤ちゃんは工場で機械的に作っていく ”モノ ” ではない。

 一人一人の成長スピード・ステップアップに正に ” 個性 ” があって当たり前なのだが、
初めての子育てに奮闘するお母さん・お父さんは本屋で買ってきた「マニュアル本」通りに、
我が子がステップアップしてくれないと、何故なの! どうしてなの! と気になって仕方がない。

 自分の育児の仕方が悪いのか、赤ちゃんがどこか悪いのか、と自問しつつ日々ストレスが溜まっていく。
そして、そのストレスは親子共々に心身を蝕んでいく事にも繋がる。

 この本は育児を楽しく豊かに、そして心穏やかにさせてくれる本当の意味の「育児の手引き書」だと思う。
私はこの本と出会って以来30年、もう何十冊もこの本を友人・知人そして身内に
「おめでとう」と言いながら贈っている。

 子育て一年生のお母さん・お父さん、そして妊婦さんに是非読んで貰いたいお薦めの本です。
大いに納得。大いに反省。 ★★★★☆
 2歳の息子の子育てをしながら、初めて著者の
本を読みました。赤ちゃんの独白という形式を
とった内容だけでなく、1960年に書かれた本書を
読んでいても違和感をほとんど感じないという
ことに大いに驚かされました。

 子育てをする親というものの気持ち、そして、
赤ちゃん?の気持ちというものなどは、恐らく
いつの時代でも変らないのでしょう。(もちろん、
生活環境や時代背景は異るし、本当に赤ちゃんが
こんなことを思っているかどうかは誰にも
分かりませんが。)

・親の価値観を子どもに押し付けてはいないか?
・個として赤ちゃんや子どもと接しているのか?
・子育てを頑張りすぎていないか?

 などなど、実に色々と考えさせれくれました。
子どもを持つ予定のある夫婦や子育てに取り組
んでいる夫婦が読むととても参考になると思い
ます。

 読みやすく短い連載の寄せ集めではありますが、
こどもと接する人にはおすすめしたい一冊です。
徒然草のような古典(いい意味でも悪い意味でも) ★★★☆☆
赤ちゃんを自律性を持った個人としてとらえ、赤ちゃんの視点で子育てのこと(朝日新聞の連載らしく、時には政治的なことも)を語る本。
私は初めて父親になって、勉強のつもりで購入したのだが、howto的な意味では、ほぼ参考にはならない。
1960年というと、やはり内容が古すぎる。
「赤ちゃんにも甘党辛党がいる」との理由で、大人の食べる味噌汁を飲ませるのも可というのはご愛嬌にしても、「小児喘息は一人っ子で、家におばあちゃんがいて甘やかせている子がかかる」などの言説にいたっては、昔はいい加減な偏見、決め付けがまかり通っていたのだなぁと当時の小児喘息の子供、親御さんに同情もしてしまう。
とはいえ、本書を貫く「赤ちゃんも人格のある一個人である」という思想、親も周囲の「雑音」に惑わされず、まずは子供をよく観察して、子供の立場になってみるべきというスタンスは、個々の事例の「古臭さ」を差し引いても普遍性を持っていると思う。
また、当時の赤ちゃんをめぐる社会風俗の描写が面白い。

個人的には、私はこの本の当時よりはあとに生まれたが、この本の舞台となっているような「団地」で育ったので、自分の子供の頃の親の姿を想像して、懐かしいような気持ちになった。