真っ向勝負のストーリーと、日本映画としては初めて本格的なロケット
の惑星(月)着陸を描いたり、おそらく世界初の真正面から描かれた
宇宙空間での円盤・ロケットの戦闘シーン等、記憶に留めるべき注目点
が結構ぎっしり。半ば特攻隊的ではあるが、宇宙空間でロケットと円盤
がすれ違いながら光線打ちまくるシーンは今観ても結構興奮モノです。
後半は映像的にややエイヤッ、な感じも見受けられますが、そこは
伊福部マーチに乗って気にせず突っ走ろう!
ちなみに出演者の土屋嘉男さんが、月面での歩き方で「フワフワした
感じで歩くべきだ!」と主張し、他の共演者と少し揉めた、なんて
心温まる(?)エピソードもございます。流石インテリSF好きの
土屋氏、先見の明がございました。
ともかく、製作された時代を考えてみても、当時の東宝スタッフの
意気込み&実力が十分窺える作品。お奨めです。