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冬の動物園 (ビッグコミックススペシャル)

価格: ¥1,050
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:谷口 ジロー 著 出版社名:小学館 シリーズ名:ビッグコミックススペシャル 発行年月:2008年03月 関連キーワード:フユ ノ ドウブツエン ビツグ コミツクス スペシヤル 45768-50 ふゆ の どうぶつえん びつぐ こみつくす すぺしやる 45768-50、 シヨウガクカン 3068 しようがくかん 3068、 シヨウガクカン 3068 しようがくかん 3068 ヨーロッパの主要な5つのコミック・フェスティバル全てにおいて受賞の栄誉に輝き、今や日本を代表する作家となった谷口ジロー氏が、自らのアシスタント時代と重ね会わせて描く、昭和40年代の“漫画家青春物語”。 今、ヨーロッパで最も注目を集める“マンガ家”谷口ジローが、自らの青春の日々と重ねあわせて描く自伝風・愛の連作。 昭和41年12月。高卒後、鳥取から京都の織物問屋に就職した浜口は、休日となると動物園へスケッチに行く日々。社長宅にある蔵を改築した建物に下
ストーリー自体はいいのですが・・・・ ★★★☆☆
確かにみなさんが言うように物語自体は大変良いのですが、いかんせん背景画があまりうまく描けてなく、昭和40年代の雰囲気がまったく感じられないのが残念です。画がうまいと評判の作家ですが、その割にはあまり画に関するこだわりを感じられません。街の背景画、特に建物や肝心の病院でのシーンの中での病院内の設備など明らかに現代のもので、すごく違和感を感じます。アシスタントに描かせたのかもしれませんが、ストーリー自体が良いだけにとっても、もったいないです。
ええ漫画ですよー。クリスマス・シーズンにおすすめ! ★★★★★
 京都から東京、そして仙台へ。時は、昭和41年(1966年)12月から昭和43年12月にかけて。漫画家を目指して上京、人気漫画家のアシスタントを務めながら、自分の作品を生み出すべくじたばたする青年・浜口が主人公の話。浜口の台詞に、<田舎は鳥取ですけど><ジャック・ロンドンとかシートン・・・・・・それに戸川幸夫(を、最近読んでます)>とあるように、主人公の姿に、著者・谷口ジローの若き日の姿をダブらせながら読んでいきました。

 漫画家の先生の絵を描きながら、いつかは自分も独り立ちして、一人前の漫画家としてやっていこうと、ままならない状況に悩み、焦る浜口青年。<しょうがないから思いきって始めてみる。><わからないんです。自分が描きたいものがなんなのか・・・・・・>といった彼の言葉を読んで、「今や押しも押されもせぬ漫画家・谷口ジローにも、こんな青春時代があったんだなあ」と。しょっぱいような、ほろ苦いものがこみ上げてきましたね。

 浜口がアシスタントをしている漫画家・近藤史郎先生の次の言葉も印象に残ります。
 <あの仕事場は夢を紡ぎ出す場所なんだよ。もしかしたら何かが棲みついているかもしれないけどね。ものを創り出す現場には、人を惹きつける得体の知れないものがいるっていうからなあ。>p.66

 ラスト四頁。切なくて、涙が出ました。

 2005年から2007年にかけて、『ビッグコミックオリジナル増刊 ビッグコミック1』に掲載された、著者の自伝的な作品。クリスマス・シーズンにまた取り出して読み返してみよう思ってます。
良質の読み物 ★★★★★
くどくないけど非常に緻密な書き込みと、淡々と、しかし丁寧に主人公を描くことで人間模様がくっきり浮かび上がってくる、漫画描きの作者の投影があるのかなーと思わせる主人公の青春物語。
大人だからこそ描ける青春を題材とした作品 ★★★★★
読みながら、震えてしまいました。
緊張感がありながら、叙情的で読み応えのあるお話ばかりで、読み進めながら、「ああ、いい作品を読めてうれしいなあ」という気持ちで震えてしまったのです。

「坊ちゃんの時代」で初めて谷口ジローさんを知り、「孤独のグルメ」でその表現力にノックアウトされてしまいましたが、この人の漫画は誰が原作者でも、原作者がいない作品でも、同じようなよい緊張感と冷静さがあります。
印象としては、「絵の中に余白がある」。
よい意味で熱くなりすぎず、淡々とお話を進めながら、読んでいるものの心をギュッとつかむ不思議な作品を描く方です。

おそらく、この作品は自伝的な内容だと思うのですが、10代の青春真っ盛りの主人公の日常をきちんと大人の視点で描いているので、「私小説」とは対局のさっぱりとした読後感がありました。
大人だからこそ描ける青春を題材とした作品です。
きっと、谷口さんは大人になって、色々な表現を使って、若い頃のことを描くことができるのを楽しんでいらっしゃるのではないでしょうか?
星に願いを ★★★★★
時代は昭和40年代前半、京都から東京に上京し、人気マンガ家のアシスタントとして働く青年の物語だ。
原稿の締め切り間際にはろくに眠ることもできない過酷な労働に従事しながら、青年はやがて「マンガを描くことの楽しさ」を、「物語を創る喜び」を知ることになる。
大人には誰にでも過ぎ去った季節が有る。
何かに取り憑かれたかのように一事に熱中し、全てを捧げた時代が有る。
湧き上がる野心、瑞々しい初恋、苦々しい挫折、叶えられなかった夢。
このマンガは作者の谷口氏の自伝的作品ということだが、どこまでが事実でどこまでが虚構であるかは重要ではない。
数々の想い出を冷静に取捨選択し、切り捨てるべきものは排除し、描くべきものを時には誇張し、一つの「物語」として再構成していく作業。
それこそが表現者の個性と技量を証明するのである。
そうした作業を経て、上品な筆致で描かれたこのマンガのラストは、読む者に普遍的な感動を覚えさせる。
ただ涙が流れる。
谷口氏は今も何かに取り憑かれてマンガを描き続けているのだろうか。
いつまでも、いつまでも、末永く、上質なマンガを描き続けてほしいと願う。
蛇足になるが、カバー帯の推薦文はマンガ家の池上遼一氏が書いている。
谷口氏のマンガを池上氏が推薦していることも嬉しく思える。