国立の小学校と私立の小学校。
併願する人は多いと思いますが、この両者には、大きな違いがあります。

国立の小学校は、全国の小学校のための教育研究の拠点。
私立の小学校は、建学の精神に基づく独自の教育を初等教育から実践し、
その体現者となる人間を育成することがその使命。

出願書類の準備も、国立と私立とでは異なる視点で進めなければなりません。
そのためには、まずは国立の附属とは何かを、理解する必要があります。

国立大学の附属小学校のホームページを見てみましょう。
そこには、学校の教育方針が記載されています。
「研究のための学校」、とあります。
「研究のための学校」とは、どのようなことを意味するのでしょう。
・・・よくわからない。

よくわからなくて当然、と思います。
どの学校のホームページを見ても、一般的なことしか書かれていないからです。
「研究のための学校」なのに、なぜ人気があるのでしょう。
人気があるということは、何かしらの理由があるはずです。

実際に試験を受けると、国立大学附属の特徴を理解した上で、作文を書くことが保護者に求められます。さて、何を書けば良いのでしょう。

こどものための幼児教室には、熱心に通う保護者の方でも、
この作文を、入試アンケート程度の軽い気持ちで記入する方が多いようです。
しかし、この作文は保護者に対する試験です。準備が必要です。

本書をご一読いただくと、
国立の附属で学ぶことの意味を理解するヒントが得られることと思います。

経験したことが一次情報。
体験した人から聞いたことが二次情報。
取材したり、調べたりすることが三次情報とすれば、
この本は100％一次情報です。

自分で体験して自分の頭で考える。
国立附属校の良さについて、ぜひ理解を深めていただけると、うれしく思います。
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概要

はじめに
国立大学附属とは
東京の国立大学附属
生徒の特徴
入試の準備
　幼児教室
　抽選
　孟母三遷
　運
　入試後のケア
中学進学
高校進学
大学進学
就職
附属小あれこれ
筑波の生徒
帽子と制服
筑波の運動会
富浦の遠泳
創造性のお茶の水
お茶の水の男の子
お茶の水女子大学附属幼稚園
終わりに
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作者紹介

有栖川 豪
国立大学の附属校を経て早稲田大学を卒業
元文部科学省所管公益社団法人東京事務所長