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国立大学附属小学校への道2: 附属の子

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: General Intelligence
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卒業以来数十年にわたり、理事として国立大学附属小中学校の同窓会のお手伝いをしてきました。
仕事上の関係と異なり、附属独特の人間関係は、同じ学校を卒業した先輩後輩だからこそ持ち得るものであることを、強く感じています。

同窓会に集まる人々は、七十歳を越えた先輩から、十代の高校生まで、六十年以上の年の差があります。
ところが附属で過ごした時期が違い、時代が違い、先生が違い、親子以上の年の差があっても、なぜかすぐに打ち解けることが出来るのです。

附属に入って何が一番良かったかと言えば、一生涯の友たちと巡り合えたことです。
いつも一緒にいるわけではありませんが、節目節目に話の出来る友がいるということは、とても幸せなことです。

地元の公立学校へ進学すると、中学までは一緒でも、高校へ進学する段階で、道が分かれていきます。
公立の小学校へ進学した兄弟や子どもたちを見ていると、高校進学後はばらばらで、その後のつながりは薄いように感じます。

一方、筑波、お茶の水、学芸、東大の附属を卒業した私、妻、兄弟、親戚、子どもたちは、同窓生との関係が途切れることなく繋がっています。

この本を手に取る方は、お子さまの附属小学校受験を考えている方と思います。
子どもが附属小学校へ入れば、附属中高へと進学でき、素晴らしいとお考えのことでしょう。
「素晴らしい」という意味では、全くその通りです。
でも、「素晴らしい」という言葉に連なるものが多少考えることとは異なるかもしれません。

賢いライバルたちに囲まれ、社会に貢献できる人になる可能性が高い、ということは事実と思います。
実際、各分野で活躍する友人は数多くいます。でも、大多数は満員電車に押しつぶされる、平凡な毎日を送っています。

それでも、活躍する友人が、生涯に渡る励みとなり、自分も頑張ろうと思う。
そんな「素晴らしい人生」をおくることができる、ということなのだと思います。

本書では、附属小学校でどのような教育が行われてきたか。どのような子どもたちが集まってきたか。どのようなイベントがあるのか。といった点を中心に、小学校時代の出来事をもとに、スケッチしてみました。
登場人物は実在しない架空の人物ですが、一つ一つのお話は実際に起きた出来事をもとに構成しています。それぞれのスケッチから、附属小学校がどのような学校なのか、雰囲気がつかめるのではないかと思います。

ぜひお子さまが附属小学校に入学した後の歩みを想像してみて下さい。私は附属に入学できたおかげで、とても幸せな人生を送っています。ぜひ皆様のお子さまにも、附属を目指していただき、幸せな人生を味わっていただければと願っています。

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<目次>

はじめに

茗荷谷駅から正門へ
コラム 附属に通う会社員の子ども

幼稚園
コラム 幼稚園の時に学ぶこと

幼児教室
コラム 自立心を育てる

迷子になり新宿から中野の家まで歩いて帰る
コラム 合格する子どものタイプ

抽選 数千の瞳の中で
コラム 運 抽選に強いお母さまとは

入試
コラム 入試対策

電車通学
コラム 行動範囲の拡がり 上野、大手町、原宿

バイオリン
コラム 芸術家のたまごたち

後楽園球場
コラム 自分で考え自分で動く

絶対の鐘と、自主協同
コラム 自主性の育み方

おわりに

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作者
有栖川豪
元文部科学省所管公益法人東京事務所長
国立大学附属校を経て早稲田大学を卒業