【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 出版社名:春秋社 シリーズ名:神保・宮台激トーク・オン・デマンド 7 発行年月:2009年12月 関連キーワード:カクサ シヤカイ ト イウ フコウ ジンボウ ミヤダイ マルゲキ ト-ク オン デマンド 7 かくさ しやかい と いう ふこう じんぼう みやだい まるげき と-く おん でまんど 7、 シユンジユウシヤ 3064 しゆんじゆうしや 3064、 シユンジユウシヤ 3064 しゆんじゆうしや 3064 金融崩壊と世界同時不況で一気に露呈した日本社会の格差と貧困。一億総中流の平等社会と信じていた背後で何が起こっていたのか?解決策はあるか?グローバル化や世界の政治思想の潮流を踏まえ、少子化、教育、貧困、非正規労働など多様な視点から考察。さらに民主党の政策を踏まえて日本社会の針路を論じる対談を付し、この国の再生のために知るべきことを詰めこんだ必読の一冊。 第1章 格差と少子化と結婚できない男と女-希望格差社会はここまで来た第2
宮台の「上から目線」は相変わらずだな。
★★★★☆
例によって分厚く携帯に不便な「マル激トーク・オン・デマンド」本。今回は「格差社会」というテーマよりもむしろ、山田昌弘、本田由紀、堤 未果、湯浅 誠、鎌田 慧といった「第一人者」の名前に惹かれて、読んだ。
一口で言えば「宮台のトーク以外は良かった」。せっかくの当事者や専門家が具体的な体験談や提案をしてるのに、宮台がやたらと学者や学派の固有名詞等を出してきて衒学的・高踏的な話をするもんで、それも例によって、上から目線の宮台語を駆使してのお言葉に、イラッっとすること頻り。
毎度恒例の、何かってえと「自明です」「〜の基本常識ですが」「ヘタレ」等に加え今回は「ヘソが茶を沸かす」という懐古的なフレーズまで登場。
でもま、宮台以外の発言者の報告や提案は分かりやすく且つ興味深かったし、今回は、語注に*や数字を付けてページの下や章末に置くのではなく、印無しで発言の切れ目に挿入してあるので、読書のペースが乱されずに大変読みやすかった。他の書籍、特に対談集には見習って欲しいレイアウトである。
日本に救いはないのかも。と思わされた
★★★★☆
対談メンバーが充実しているので、議論は濃く深い。
軽く読めて、知識が深くなった。
宮台本としての斬新さはなかった。
キーワードとして、ポストフォーディズム、アンソニー・ギデンズなどが何度か出てきた。
そこが読みにくい人には、「情報社会」を読むがお勧め。理解は格段に深まるはず。
同じことはネット社会の未来像 (神保・宮台激トーク・オン・デマンド (3))にもいえる。私はきっとネタ本にしていると疑っている。
(お世辞抜きで)今日のいわゆる格差社会について考えるための必読書の一ではなかろうか
★★★★★
400頁を超える一書だが、現代日本におけるいわゆる格差社会化や貧困問題について深く考察するための基本視座と重要な処方箋が凝縮された一冊。各対談者による論点整理そして原因分析が見事である。
経済のグロ−バル化に伴い格差そして貧困が不可避的に増大していく以上、「社会的包摂」(湯浅誠氏のいう「タメ」や「含み資産」)をいかに担保していくかが、日本社会を健全に維持していくための最重要課題であるとの(本書を通じての)結論に深く同意する。しかし一方で、アメリカのような「市民宗教」(ロバート・ベラー)や欧州における労働組合を媒介とした市民の「連帯」、中国人やユダヤ人の「血縁主義的紐帯」などの伝統もなく、家族や地域社会といった「社会的相続財産」を破壊し尽くさんとしている今日の国内の惨状には暗澹たる思いを抱かずにはおられない。
「自分の選択肢が増えるということは、相手の選択肢も増えているのです。相手から選択されない確率もどんどん高まる」(9頁、山田昌弘氏の発言)。
「「ハイパー・メリトクラシー」の特徴は ・・・・・・ いったいどうやって身につけるのか、どうやって測ったり証明したりできるのかわからないものが重視されるということです」(64頁、本田由紀氏の発言)。
それにしても、今何とかしないと日本がこのまま「泥舟」と化してゆくのは間違いないように思えてならない。まずは、ひとりびとりが声を上げることがとてつもなく大切であることを痛感した。