若い大卒の正社員向けだね
★★★☆☆
『生きテク』という、自殺回避した人の話を集めた本で、紹介されていたこと、レビューの評価が良いことを理由として読みました。 エリートの作者が、自立した能力のある人達をネタにして、大卒レベルの正社員向けに書いた本ですね。 キャリアを考える余裕ある人が、失業、うつ、引きこもりになる前に読むと、良いのでは・・ 「就職したくても、雇ってもらえないような無能人間が、雇われなくても稼げる方法が載ってないかな」という期待を持って読みましたが、甘かったです。 内容は悪くないので星4つ、自分には雲の上の話なので、星3つにしました。
明日からの元気をもらえる一冊
★★★★☆
終身雇用制を始めとした、日本的雇用慣行は事実上崩壊。個人が自らのキャリア形成に責任を持たなければならない時代に突入した。
一体どのように自ら生きるべきか。本書は、自らのキャリアを考える上で、ヒントとなる考え方が散りばめられている一冊である。「組織に頼らず生きる」ためのキャリア形成に必要な意識を、7人の人物と7つのキーワードから紐解く形で解説する。
登場する人物及びグループは7人(正確には、5人と2グループ)。
マネックス証券代表取締役社長 松本大 (自己理解)
読売巨人軍 清原和博 (認知)
NPO全国認証ナンバー1 北海道ふらの演劇工房 (複眼思考)
セリエAフィオレンティーナ 中田英寿 (リスクテイクとリスクヘッジ)
報道番組キャスター 古舘伊知郎 (自己成長欲)
恵比寿系ネオブランドのリーダーたち (自己表現)
指揮者 佐渡裕 (ギフト(天から授かった才能、資質)
構成は各章、前半と後半に分かれる。前半部分はノンフィクション作家である神山氏が物語形式で登場人物を描き、後半はキーワード解説という形で人事系コンサルタントである小杉氏がキャリアの視点から解説を行う。
通常のキャリア本とは性質を異にし、難しい言葉やキーワードは羅列されておらず、軽く読めてしまうのだが、小杉氏自身の経験も踏まえながら描かれているので非常に含蓄のある内容となっている。本書を読めば、あなたも明日から自立への一歩を踏み出すための元気をもらえるであろう。
著名人の紹介本にとどまる内容?
★★★★☆
著名人の生き方を著者独自の切り口で解説している部分は、気づかされる点が多い。実例がほとんど著名人、それも成功している人を結果的に追っているので、組織に頼らず生きる為の具体的な方法論としては少し物足りない。格差社会に突入していく中で、著名人のような特別な才能がない普通の人が、どうやって組織に頼らず(組織をうまく利用しながら)リスクヘッジしつつ人生を切り拓いていくか、もう少し突っ込んだ内容が欲しかった。
組織に頼らず生きる、そのためには
★★★★☆
年功序列が崩壊し、組織に頼らず生きる方法を皆が身につけなくては
いけない時代に入って、実際に「組織にたよらない」生き方を見せてくれる
実例集のような体験談。
自分もがんばらねばと叱咤されるような気分が味わえます。
赤提灯で憂さを晴らしたいときに読む本
ああ、そう!そうなんです!それが悩みの本質なんです。
★★★★★
あにはからんや。
こんな本にめぐり合えるなんて、という気持ち。
7つのキーワードの中で、「自己理解」「認知」「複眼思考」
「自己表現」の解説が秀逸。
もちろん、実際の有名人の実例は意味のある内容でしたが、
有名人であるからこそ、現実感があんまりありません。
かえって、私には、「解説」の文章が心に響きます。
個人的なことで恐縮ですが、中でも
とりわけ「自己理解」「複眼思考」の「解説」に書いてあることは、
涙がでるほど(は、大げさにしても)心境にぴったしで、私自身
ちゃんと気づきができていなかったことが、ズバリ書いてありました。
環境も時代も変わった。組織も変わった。行き方の多様性の時代。
「あなたのコア(核)となるものは何なのか?」
これにつきます。自分のキャリアは自分の責任で、何者にも
縛られることなく、自由奔放に決めて魂を開放する道を歩む
ことができる、そんな時代の7つの視点。
落ち込んでいるときに、本書に勇気付けられました。