簡潔明快がとことん貫かれている
★★★☆☆
時間と運とお金について、著者の持論が非常に判りやすく書かれています。
”優先度を考えていかに時間を浮かせられるか”、”お金の貯め方に関する心がけ”等、これだけの内容をこれだけのボリュームに抑えているだけでも、著者の要領・手際のよさが伺えます。実際、あれだけの仕事をこなしながら、あれだけの著書の数を生み出しておられるので、説得力を感じました。
章立てや全体の構成も、非常に明確に分けられ、時間の無い方のために興味のある章/節からでも読み始められる工夫が感じられます。
ただ、織田信長等をはじめとする歴史の引用のくだりでは、諸説ある中でそのうちの一説をあたかも事実であるかのような書き方をしているのは、やや気に掛かりました。逆に言うと、これもまた時間節約法の実践結果なのかも知れませんが。