【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:芳崎 せいむ 著 出版社名:小学館 シリーズ名:ビッグコミックス 発行年月:2008年11月 関連キーワード:ウゴカシヤ 1 ビツグ コミツクス 45772-98 うごかしや 1 びつぐ こみつくす 45772-98、 シヨウガクカン 3068 しようがくかん 3068、 シヨウガクカン 3068 しようがくかん 3068 人生の転換期、岐路にあたる「ひっこし」。ただ荷物を右から左へ運ぶだけでなく、荷物の中に込められた思い出を「うごかす」、ちょっと変わったひっこし屋物語 新居購入、就職、転勤、進学、結婚、別居、独立、開業、転地療養、夜逃げ……様々なカタチの「ひっこし」がある。物だけでなく大切な何かを「うごかす」、ちょっと変わった引っ越し屋物語、開幕 とある町の鉄工所が、不景気のため規模を縮小して、地方へ移るという。引っ越しを担当するのは「うごかし屋」という名前の業者。うごかし屋はさっそく工場から取り掛かろうと準備を始
安心して読めるほっこり人情もの
★★★★★
人がうつろうのは、人生に迷っているから。
そんなとき人は、行き場所を変え、住む場所を変え、そして己のありようを変えようとする。
身体の居場所と、心の居場所、その両方を変えてくれる手伝いをしてくれるのが
『うごかし屋』です。
夢中になって一冊の本を読んだあと、自分の心が今までとは少しだけ違う場所に移動していることを実感した、あの体験を思い出させてくれます。
そして、自分の、自分自身だけの「本」を見つけたり、思い出したりして、またじっくりと読みたくなります。
さすがの安定感で、しっかり読むことができる良心的作品。
心の大切な場所にしまっておきたくなる感じ。
人の心を動かす
★★★☆☆
うごかし屋とは、職業的には引越し屋なのですが、物だけではなく、人の心も動かす。
1巻では、うごかし屋の社員?たちの経歴などをちりばめながら、人の心を動かす作品が収められている。
キャラは立っているが……
★★★☆☆
芳崎せいむさんの新作。
「金魚屋〜」は漫画、「テレキネシス」は映画、こちらは小説と芳崎さんらしい作品の作り方だとは思うのですが、ちょっとこのやり方はマンネリ気味です。テレキ〜のように、巻を重ねていくと方向性が変わってくるのかもしれないのですが、今のところは金魚屋〜の小説版といった感じ。
登場人物も力持ちの女性、元レーサー、元白バイ教官とキャラは立っているのにまだまだ生かし切れていない様子。
もう少し、物語を重ねていくのを待てば良い作品になるかもしれません。
引っ越しをするその前に。
★★★★★
引っ越しシーズンになると周囲から、様々なトラブルを
聞きます。
荷物を乱暴に扱われた、時間どおりにならなかったなど。
もちろん全部の業者が問題だとは思いませんが、もし
この「うごかし屋」が実際にいたら、そんな苦情はまったく
なくなることでしょう。
最初は引っ越し屋さんのありきたりな話かなぁと思いながら
読み始めたのですが、なぜタイトルが「うごかし屋」なのか
よくわかりました。
物だけじゃない。その人の心までも動かしてくれる連中が
うごかし屋でした。
引っ越しだけでなく小さなものまでも、依頼主の気持ちを
汲んで届けてくれる人達。
そこに「お金をもらったから」とか、「仕事だから」という
ような損得勘定はありません。
彼らを動かすのは「人情」。
日本の文学小説の一部があちこちに挿入されていたり、主人公が
その手の本を読んでいるというのも小技が利いていて面白
かったです。
引っ越しの依頼がたくさん入れば、次の約束がおしたりして
今やっている作業がうわの空、なんてことはプロとして
あってはならないことです。
けれどもそうなってしまっている業者が多いのもまた現実。
物を運ぶということ、物を動かすということ、そして
ひいては依頼主の心も動かすということ。
じっくり、うごかし屋の働きっぷりを眺めてみるのもいいのでは
ないでしょうか。