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人とこの世界 (ちくま文庫)

価格: ¥924
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:開高健/著 出版社名:筑摩書房 シリーズ名:ちくま文庫 か53-1 発行年月:2009年04月 関連キーワード:ヒト ト コノ セカイ チクマ ブンコ カ-53-1 ひと と この せかい ちくま ぶんこ か-53-1、 チクマ シヨボウ チクマシヨボウ 4604 ちくま しよぼう ちくましよぼう 4604、 チクマ シヨボウ チクマシヨボウ 4604 ちくま しよぼう ちくましよぼう 4604 座談の名手でもあった開高健が、自ら選んだ強烈な個性の持ち主たちと相対する。一対一の対話や作品論、人物描写を混和して、遠近のある肖像として描き出した「文章による肖像画集」。開高健が、第一線の作家、詩人、画家、学者と真剣勝負を繰り広げる。戦後人物ノンフィクションの金字塔。 行動する怠惰-広津和郎自由人の条件-きだみのるマクロの世界へ-大岡昇平誰を方舟に残すか-武田泰淳不穏な漂泊者-金子光晴カゲロウから牙国家へ-今西錦司手と足の貴
文章による優れた肖像画 ★★★★★
 本書は単純な対談集ではなく、開高健と大物作家・詩人・学者・画家との対談の間に人物評論が入るという独特な構成をとっており、分量的には対談よりも人物評論のほうが大きい。対談相手は著者よりも年長の、対談当時それぞれの道を極めていた大家で、現代から見れば歴史的な人物だが、著者は彼らのプライベートな側面を巧みな話術で聞き出し、また表情の翳りや老化現象も容赦なく描き出していて、その人物の背景をなしているもろもろがよくわかる、いわば文章による肖像画集だ。個人的には今西錦司との下ネタ話が最高に面白かった。
人物描写に優れた対談集 ★★★★☆
本書には、開高健が当時第一線で活躍していた作家、詩人、画家との対談集が収められている。恥ずかしながらこの中で自分が実際に作品を読んだことがあるのは金子光晴と井伏鱒二の2名だけで、残りは名前さえ知らない人が大半であったが、それでも十分楽しむことができた。
その理由は、記載内容の半分以上が開高による対談者個人に関する緻密な描写や作品に対する批評に割かれているため、その人がどのような人柄で、どのような作品を書いているのかが、理解できるためである。そういった意味では本書は単なる対談集ではなく、キャッチフレーズにもある通りまさしく「文章による肖像画集」であった。
インタビューとノンフィクションと文学 ★★★★★
僕はオイルショックの年の生まれなのだけれど、縁あって田村隆一さんのファンになった。もちろん開高さんのファンでもある。開高作品は「日本三文オペラ」が好きだ。開高ファンとしては異端だろうと思う。

さて、この本は開高さんらしい「聞き書き」である。聞いて書いたもの、である。聞きながら自分もしゃべった、しゃべっているもの、である。聞き手はインタビュー対象の背景に退くべきかどうかはわからないが、開高さんはいつもの開高さんらしく饒舌に、酔いの回った醒めた目で話を聞き、誘い水を向け、語らせ、語り、記し、沈殿し、淡く消え残っていく。

どの節もいい。が、とりわけよく発酵しているのが詩人、田村隆一との交わりであると僕には感じられた。

玉に瑕は、佐野眞一の、お説ごもっともだが昭和40年代という時代風景への入れ込みと魂の入りがいまひとつ感じられない解説。解説とはそういうものだという説には、たとえば松本清張作品を解きほぐしていく平野謙の姿を反証として挙げておきたい。

書いてくれないと思うが、大江健三郎を配してくれていれば、そういう時代の書物として、一冊のバランスがとれて完結の度合いがより高まったことだろうと惜しまれる。開高本には、僕はついそこまで求めてしまう。