欧陽菲菲 恋の十字路 1973年 本当になつかしいです
★★★★☆
ユダの愛人オチョが映画の中で歌います。" I want you love me tonight"
この曲が、なんとも刹那的でこの映画全体を暗示しているがごとく感じられ、懐かしさもあって胸にせまってきます。
ブラジルと言えば、私が知っているのは、ボサノヴァ、小野リサ、マルシア、アマゾン、言葉がポルトガル語ぐらいかな。
だからどんなところなのか映像で見るのを楽しみにしてました。
でも、混沌としているところは、アジアとあんまり変わらないかな。
タイのバンコックやパタヤにもありそうな、いかにもあやしい感じの商品を売っているショッピングセンターや風俗店。
自分で船を持っていて商品を中国から直接輸入して自分の工場でブランドのロゴをつけていて、あのショッピングセンターの建物を持っている
ぐらい金持ちということだよね。だとしたらMR台湾が変わって筆頭株主になったということは、会社が上場しているということか?
それからブラジルはロゴの入った商品に需要があるような社会(日本も10年ぐらい前まではそうでした)なのかしら?
興味があるもんで、ついついそんな余計なことを考えながら見てしまいました。でも、機械を導入するよりも、人手の方が安上がりで、
日本じゃ想像できないほど、貧富の差が激しい社会ということが前提にあるんでしょうねえ。
話の展開はけっこう面白くて3回も繰り返して夢中で見てしまいました。アマゾンは今、原住民が迫害を受けていて、開発が進められてしまって
いるような事も聞きます。この映画のように人種差別を受けて秘密裏に殺されてしまうことも、もしかしたらあるのかもしれないですね。
監督がどういうテーマを考えて作ったのかはわかりませんが、私は見終わった後に、手塚治虫の「火の鳥」を思い出しましたよ。
オダギリジョーの風貌もなんだか「火の鳥」に出てきそうだなあ。
ただちょっと残念だったのは、あとから声を入れていると口の動きであきらかにわかってしまう個所がいくつかあることですね。
ヨーロッパの俳優だと、イタリア語とフランス語と英語を話すなんていう人が普通にいるから、これからは、アジアでも英語だけじゃなくて
何ヶ国語かを話す俳優がもっと出てきてもいいんじゃないでしょうか。けっこうオダギリジョーにとっては冒険だったんでしょうね。
彼の映画もドラマもほとんど見たけど、この作品のオダギリジョーが一番好きだったりして。
つまらない
★☆☆☆☆
内容については、ストーリーには惹きつけられる所はないです。
日本人役者を使ってるのにストーリーに生かしきれてなくて必要性が感じられません。
絆をテーマにしている割には、父子の関係の描写も薄いです。
無駄でクサーい演出や描写がとても多く、笑ってしまうシーンもありました。
跳ね回る子供ギャングや後半の殺陣のシーンは笑ってしまいました。笑
静かでリアリティのある感じかと思いきや、いきなりド派手になったりしていい雰囲気を壊しています。
息子役がオダギリさんじゃなきゃいけない理由もよくわからないです。
オダギリさんについてなんですが、バックパッカー役で出ていた映画(題名は失念)もそうですが、日本にはもっといい映画を作る監督がいるのだから、あえて外国語覚えて海外の映画に出る事はないなあと思いました。
せっかくいい役者さんなのに、少しもったいない気がします。(出演作品の選び方が)
ストーリーは関係なしにオダギリジョーさんが好きな方は購入してもいいのではないでしょうか。
“生きる”
★★★★★
最初は海外ギャング抗争モノかなと思いきや……
不思議な魅力を有する深い作品だった。
躍動感に充ち溢れながらも哲学的であり、神話的でもある。
独特な熱を持つ作品。