じっくり読むべき本
★★★★☆
読む人のレベルにもよるでしょぅ。さらっさら〜と全部が読み通せる訳でもなく、他の資料もあわせ確認しつつ読んでいますが風水についての概要といわゆる陰宅風水の事が出ているので、本格的です。
日本では陽宅風水がメインで、墓相まで見ている人は少ないと思います。この本の前半部分では、先祖供養ともリンクしそうな墓相の事も出ています。
また、完全な風水を取り入れるといっても、時間の流れなども考慮して取り入れたあとの観察を要するなど、基本的な事も説明してくれているので、インテリアや方位を変えるだけで困難がなくなる、というような安易な考えの方には一読をお勧めできます。
☆完全な風水の家なんてまぁ、ないのですが、それも「時」の影響かもしれないですし、悪い事がなければ、基本はいじらない、というのが風水です。
最強
★★★★★
取敢えず、日本にある一般の風水書の中では最強、最良でしょう
ただ、風水の知識ゼロの人は読み進むのは少々苦労するかもしれません
しかし、語字とか含めても、日本語で手軽な値段で読める最強の風水書でしょう
風水知識が活字になることへの重みを知るべき…多い誤植にがっかり
★★☆☆☆
出版当時の2008年春頃、誤り部分は3箇所程でしたが、
読み深めるうちにここは変なんじゃ?
と思う部分が多かったので、読む気をなくしてしまいました。
2008年秋、サイトで再び確認すると夥しい間違いの数々…。
腑に落ちんはずだわ、と納得しました。
刊行前は、日本の風水を変えることが出来る本だと期待しましたが、
はっきり言って、返本したい出来です!
この後も訂正箇所は増えるのでは…?
内容が複雑なだけに、人間は間違える動物だから
仕方の無いことかもしれないですけど、
害を及ぼす効果のあるような誤植は風水本としては致命的でしょう。
中国風水の知識のある方に訳やチェックを頼む方がいいと思います。
(ロー氏がいい加減なのか、訳者がいい加減なのかよくわかりませんが…)
中身の分類の仕方や例のあげ方などはわかりやすく良かったと思います。
それだけに、残念です。
本気モードの風水
★★★★★
私は風水の前提となっている「気」を受容できない立場であり、本書での風水詳解も「気」を前提している限りでは、独断の形而上学であるとは思うのだが、以下二つの点で、賞賛したいと思った。
一つは、本書の内容が、風水に関する膨大な知識と豊富な経験に裏打ちされた究極の域に達していると見られる点(「大全」の言葉に偽りなし)。小手先の内容に終始する日本の風水本とはちがう。
もう一つは、監訳者があとがき(最初に読むといい)で述べるように、安易に「開運」といわず実務的に「改善」といい、風水の効用について抑制を利かせている点。安直に開運へといざなう日本の風水本とは一線を画している。
そう、この本は、風水はあまっちょろいもんじゃないゼと伝える圧倒的な凄みがある。
ここまで本気でやられたら、たとえ、受容できない私のような者からしても、その体系内部での整合性や完成度に、芸術点をあげて敬意を表したくなるわけだ(その意味で星5をつける)。
この本は風水世界の革命本です!
★★★★★
単なる「おそうじ」が、風水と呼ばれる悲しい日本の風水事情の中でも、この本は日本における本当の風水の幕開けと呼ぶのに相応しい本である。もう、40年前に刊行されたお隣の国である朝鮮李朝時代の風水を研究した村山智順さんの『朝鮮の風水』(国書刊行会)が、近年李朝風水を語るものとは、まったく別物の風水であることを証明しているように、本書『完全定本 風水大全』もまた、近年語られてきた日本の風水と、本当の伝統風水が別物であることを証明している。本書は、村山智順さんの『朝鮮の風水』以来の名著と言っても過言ではないだろう。訂正箇所が多いが、この本を買った読者を裏切らないように、訳者が本書で語るように、「風水は人の命に係わるもの」だという認識を踏まえた素早い訂正への対応が、また素晴らしい。それは、訂正箇所をごまかして、何のアフタケアーもしない、いい加減な本とは、別物であることを証明している。そして、訂正箇所をまとめて、印刷しやすいように、PDFで配布までしている訳者たちの努力に、ただ感謝!また、レイアウトや図も見やすく、とても満足しています。こんな素晴らしい本を世に送り出してくれた河出書房新社にも、感謝!