コルツのDVDのレビューも書かせて頂いたのですが、それと同じ手法になってしまうのですが、前のとの さんの書かれている事で的を得ていると素直に思います。ビッグベンロスリスバーガー選手やザ・バスベティス選手の終着駅は生まれ故郷のデトロイトの最近のスーパーボウル制覇はないのが正直不満で、それでもスティーラーズを知りたくて購入しました。コルツのDVDと比べ、タックルで倒される音やQBの投げるボールのスピードなどがスローや音楽で編集されているシーンが多いですが、当時なのにBS1のNFLウィークリーのようでスポーツ心つかめていて良いと思いますし、わずかな編集されていない部分で私は驚きました。1970年代って私が生まれる前なのに、レベルが高い、今でも色褪せないと私は感じたからです。また画像も当時にしたら綺麗だと感じ、やはり日本より10年進んでいると思いました。チャックノルHC、ブラッドショー、ハリス、リンスワン、ストールワース、ランバート選手を覚え、見ていて思わず、キャッチした時、「よし、リンスワン！」などと叫んでしまいました。この時代を知ることができた気がして、スティール・カーテンを少し自信を持って語れそうです。なおゲームでおなじみのマッデンさんがHCだったり事件で騒がせてるOJシンプソン氏がRBだったりのシーンも貴重だと思います。売り上げに関係なく必ず第2段も出して欲しいです。いちばんスゲェのは NFLなんだよ！

このDVDで気をつけていただきたいのは、全編スティーラーズの映像でまとめられたものではなく、スティーラーズがスーパーボウルを制覇した年の「NFLイヤービデオ（1年の総括）」的な映像を収録し、特典として、チャックノルやジャックランバートのインタビュー等が加えられているに過ぎないということ。

したがって、スーパーボウル初出場となった１９７４年のチャプターでは、スティーラーズが映像として出てくるのはプレイオフの終盤から（笑）で、それまでは、NFLのトピックや注目選手（チーム）の映像ばかりといった具合で、他の３年分も、チームの人気が高まる分の映像増加は若干見られるものの、基本構成は変わらず、当初、かなり不満がありました。

しかし、何度か観るにつれ、当時がリアルタイムではない筆者にとって、７０年代のＮＦＬの映像は、その雰囲気から当時の米国社会の状況まで感じられ、これはこれで、ファンにとっての価値はあるだろう、と思うに至りました。

「星５つ」にした理由は、今のチームにはそれほど愛着を感じていないので不明ですが、２度目の輝きを放っていた頃に熱烈なファンだった私には、当時の試合放送中に挿入されることが多かった７０年代の名シーンが映像としてまとまることにより「つながった」点が大きく、溜飲が下がる思いであることと、前述の「当時の雰囲気」を感じられた点、最後に、時間こそ短いものの、充実した特典映像を楽しむことができたことによります。