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働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: NTT出版
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自分探しだけでなく ★★★★★
モティベーションについて,様々な角度から学術的に分析・整理されています。学術書的なタッチで書かれていますが,一般の人にも十分理解できる内容です。自分がどんなときにやる気になるのかという持論を見つけるための一冊。自分が分かれば他人もわかる。実際,相応の年齢になれば,自分だけでなく,周りの人のモティベーションもある程度コントロールしなければならないし。
他の誰のでもない、自分のモチベーションを知る ★★★★★
「こうすれば部下のやる気があがる!」という本は多数あるが、そういうった必殺の法則、モチベーションの統一理論を生み出そうという本ではない。
本書が日米のモチベーション研究の様々な最新成果を踏まえつつたどり着くのは、誰もがやる気が出る方法なんてない、ということ。
ある種の緊張感は、一部の人にはモチベーションの源泉であり、一部の人にとってはストレスしか生まない。
また、褒めて伸びる人もいれば、褒めて怠惰になる人もいる。
成果主義、目標管理、コンピテンシー、我々は企業でそういう事例を多く見ている。
多くのモチベーション論が「組織マネジメント手法としてのモチベーション・マネジメント」を考えているため、「能力のある人物」のやる気を引き出すことがモチベーション研究の主眼に置かれていた。
それに対して本書はタイトルどおり「みんなの」モチベーションを考える本だ。
大事なことは、自分のやる気が出るメカニズムを知ること。
そして、それを自己調整する術を見につけること。
ずっとやる気満々の人はいない。
日々上下する感情の波のなかで、バランスをうまくとりましょうというスタンスは、共感できる。
やや難解なモチベーション理論の紹介も多いので、読みやすい本ではないが、勇気付けられる本だ。
わたしだけの「やる気システム」を見つけるために ★★★★☆
著者は、リーダーシップ研究などで有名な経営学者だが、心理学にも精通されている。
この本では、「やる気(=モチベーション)」というものを、
学術的成果を基礎としつつも、
優れた実践家やビジネスパーソンの実例を含めて、多様な角度から解析している。

「やる気」論には、不安を煽られる「緊張系」、夢や自己実現をめざす「希望系」と
著者の説く「持論系」の3つがある。

持論系によると、「やる気」とは自己調整ができるものである。
そのためには、自分オリジナルの「やる気」システムを知り尽くすことが前提だ。

まずは、科学的セオリーにしたがった一般的なしくみを。
また、調整の練達者の経験からヒントを得ること。
それから、自分の性格、経験に照らし合わせて、わたしだけの理論を築き上げる。

答えがこうだ!といったタイプの他のモチベーション論とは違い、
個性に応じた応用が効くところが、本書の優れどころだと思う。

☆ひとつ減らしたのは、著者の経歴や、本書に登場する人物からは自分があまりにも遠すぎ、
「しょせん、わたしなんて…」と、うかつにも、モチベーションが下がりそうになってしまったから。
でも、そこを、ぐぐっと起こすことができるようになれば、「持論」が身についたってことかな?