【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:治部れんげ/著 出版社名:勁草書房 発行年月:2009年04月 関連キーワード:カセグ ツマ ソダテル オツト フウフ ノ センリヤクテキ ヤクワリ コウカン アメリカジン ゴジユウニニン ノ ワーク ライフ バランス かせぐ つま そだてる おつと ふうふ の せんりやくてき やくわり こうかん あめりかじん ごじゆうににん の わーく らいふ ばらんす、 ジブ,レンゲ じぶ,れんげ、 ケイソウ シヨボウ ケイソウシヨボウ 1836 けいそう しよぼう けいそうしよぼう 1836 夫婦の経済力・育児インフラ・キャリアパスなど多角的な現地調査でアメリカ人夫婦の心情に迫り、日本のワーク・ライフ・バランスに重要な指針を示す。 第1章 日米女性の比較:キャリアか子どもか、両方か第2章 アメリカ男女の家事育児時間第3章 アメリカ共働き夫婦の家事育児分担第4章 夫の家庭責任と妻の家計責任第5章 合理的な選択が専業主夫を生んだ第
ワーク・ライフ・バランスを闘って勝ち取る米国人共働きカップル
★★★★★
日経新聞で慶應大学の樋口教授がかなりよい書評を書いていたので、
買ってみました。アメリカ人共働き夫婦がどのように家事育児や
経済的責任を分担しているかを調査したもの。
書評に「100本の英語論文・本を読み、50人以上にインタビュー」と
あったとおり、アメリカの状況をよくまとめています。特に、
家事育児分担や夫の育児参加についての研究論文をたくさん紹介して
いるのがいいです(日本の同種の研究はアンケート調査が主体で
いまいち面白みにかけるので)。
インタビューからはアメリカ人の前向きさについて学ぶところが
大いにありそうです。制度が整うのを「待つ」のではなく、
ワーク・ライフ・バランスを闘って勝ち取っているところが
アメリカらしいですね。
ミシガン大学での調査を産休中にまとめて出版したそうです。
パワフルな著者にリスペクトを感じます。
初歩的なミスが多い
★★☆☆☆
内容以前に、誤字の多さが目立つ。
エピソードの重複も多い。同じ表現がそのまま繰り返し使われて
いる。
また、緒方貞子さんの話は、子どもの数も仕事と育児の両立に関する
話も誤っており、なぜこれほど知られた話を間違えるのかわからない。
その他にも、日本では、(中略)それなりの地位についている
50代の女性の大学教授は、未婚を通すか既婚でも子供はいない、
と断言しているが、まったく根拠がない。
有名大学の大学教授で、既婚、母親である50−60代の
女性は、いくらでもいる。
最大の欠点は、ルポなのか、研究書なのか、どっちつかずの中途半端な
記述にある。
日本人の”思い込み”から脱却させる快著!
★★★★★
「夫が外で働き、妻が家庭を守るべき」といった思い込みが依然として支配的な日本社会。世界の経済社会が激動する中でも、こういった日本人の"思い込み"はなかなか変わらない。そして、そういう”思い込み”が、社会の進化を妨げ、結果として、少子化を助長している。本当に嘆かわしいことだ。
この本は、新進気鋭のジャーナリストが1年間フルブライト奨学生として米国に留学し、米国の多くの夫婦のワークライフバランスを徹底的にインタビューし、そこからの発見をまとめたもの。
少子化やワークライフバランスを巡る日本の議論は、どうしても日本人の"思い込み"から脱却しきれずに広がりを欠くきらいがあるが(いろんな人が同じことを堂々巡りで主張しているような状況)、本書は、そういう議論の枠組みを越え、今までなんとなく感じてはいたが字にならなかったような論点をズバズバと提示してくれている(メンタルレイバーとか女性の家計責任といった論点など)。これからの日本の議論を一歩更に前進させてくれる快著。