「企業や商店が業績を伸ばしたり、ピンチから立ち直るには、顧問税理士の心強いアドバイスが不可欠です」
この言葉を読んでピンときた方はもちろん、ピンとこなかった方は特に、この書籍を読んでみるとよいでしょう。
「いい税理士」は何をしてくれるのか、「悪い税理士」とはどんな税理士なのかをわかりやすく解説。
巻頭には漫画を掲載しており、気軽に読めるカジュアルさがセールスポイントです。
漠然としたレベルでも「会社をよくしたい」と考えている経営者さんは、すき間時間にパラパラと読んでみることをおすすめします。

「税理士で儲けは９割変わる！？」とは、またショッキングな帯の
宣伝文句だ、と思いながら、“そんなに増えるならちょっと知りたい”と
思って目次だけ見よう、としたら、いきなり【ゼットマン】（笑）
ネタばれするので書きませんが、実に面白い仕掛け。

それに、この筆者の語り口は何冊読んでもやっぱりわかりやすい。
経営と会計の現場を本当に知っている、という事が伝わってくる。
教科書みたいな堅苦しい文章や、机上の論理で実効性の無い事が
ミエミエの寄せ集め論、自分の成功体験だけで綴った偏った自慢話、、、
そういった他のハウツー本にあるような部分が全編通して一切なく、
「これでどうだっ」と、容赦なくリアルな現実を見せてくれる。

スラスラ、なるほど、スラスラ、フムフム、スラスラ、え〜そうなの？
スラスラ、あーやっぱり、スラスラ、よし、決心した！、、、、と
読み進めるほどに読者に智恵と自信が付き、結果、
“本当に行動に移せる”本になっていると思う。

中小企業の社長さん向けに書かれているようだけど、私のような
自営業者でも、、というより、フリーや自営業者の方が、
こういう知識、ちゃんと持っているべきなのではないだろうか。。。

税理士さんとお付き合いする前に、まずこの本、絶対に読んでおくべき。
商売してる人なら、どんな方にでも安心して薦められる本です
＝なので★５つ、満点。

巻末の、全国の信頼できる税理士さん、のリストも役に立ちそう。