心が癒されるターシャ・テューダーの庭
★★★★★
2008年6月18日に亡くなったターシャ・テューダーの没後一周年を記念した
大判写真集です。
ガーデニング、という言葉には到底収まりきらないバーモント州に現存する
彼女の庭のスケールの大きさ、そしてそれ以上に「庭が好きで好きでたまりません」
(帯より)という彼女の言葉が今にも聞こえてきそうなほど、四季折々の植物達が
活き活きと生い茂る風景は圧巻の一言です。
庭を愛し、自然を愛し、共に暮らすコーギーを愛して生きた彼女の人生がそのまま
形となった庭は本当に輝いています。見ているだけで癒される、とはまさに本書の
ためにある言葉と言っても過言ではないでしょう。
「庭」ではありますが、本書に並ぶ数々の写真を見ていると、
人間とは自然の「中で」暮らしているということ、そしてそれが本来の人間のあるべき姿
なのだと強く感じさせられます。