庭についてはわたしはうぬぼれやです。
★★★★★
そう、そのとおり。この本は『ターシャの庭』となにかが決定的にちがっているように感じた。
前者は豊富な写真が見事だが、黙したターシャだ。後者は、果てしない園芸談義に熱中する素顔のターシャが活写されている。
ターシャをよく知っている人ならではの本だと思った。
園芸に興味のある人間たちは、自分の汗と技をそそきこんで花を見事に咲かせるのが生きがいではないだろうか。
そう、みんな、ひそかにうぬぼれている。
花が見事に咲いてオーラを発する時は、さりげなく人にもみせたがる。そんな気持ちはおくびにもださないが。
自分が気にいった種や苗を手に入れるにはどんな苦労もいとわず、常に花の様子に心をくだき、入念な下作業をし、
知らないことはないかと研究を続けるのはトーゼンです。
えんえんと園芸談義を続ける、そんな、楽しさを満喫しました。
私も本を読みながら、私の最大の武器の『園芸百科』(主婦の友)をかたわらで調べながら、うなりながら、園芸談義に参加しました。
まあ、規模はちがうのですが、そこは小学生みたいで、学閥なしです。
花の組み合わせなどが、さすがというべきか。美しい写真にうっとりとしました。
雑踏の街に住む私のオアシス
★★★★★
ターシャテューダーを初めて知ったのは、この本を通してのことでした。購入以来、ターシャさんは私の憧れとなりました。現在韓国在住ですが、埃っぽいソウルの街で、オアシスとなってくれているのがこの写真集です。写真家の方も自分を出しすぎず、ターシャさんとガーデンを愛し尊重して撮っているような気持ちが伝わってきます。今は他の写真集も購入しましたが、この本がいちばん好きです。
タ-シャ・チュ-ダ-のガ-デン
★★★★★
とても美しい写真集です。庭の花々と共にタ-シャの生き方が魅力的に写されています。紙質がよいので色がきれいで眺めているだけでも心が和みます。
せっかくの本なのに、訳がいまいちだと思います。
★★★☆☆
ターシャ・テューダーを尊敬しています。しかし、せっかくの本を、園芸と彼女の暮らしのニュアンスを今一つ理解できていない邦人の訳者による翻訳がよくありません。直訳が目立ち、一歩間違うとつまらないドキュメンタリー風の訳し方です。「思うとおりに歩めばいいのよ」等の翻訳をしている、メディア・ファクトリーの食野さんが訳していたら、もっと素敵な本になったと思います。
写真の美しさ、彼女の園芸観
★★★★★
ターシャ・テューダ-の美しい庭は園芸誌などでもよく取り上げられていますが,庭の花々の微妙なカラースキーム、植物の種類も確認できる写真はとても美しく素晴らしい.また、ターシャと親交のある著者ならではのエッセイが、冬から秋へと季節の庭を巡る形で編まれている.そこからはターシャのたおやかに見える暮らしの中に凛と一貫している理想を追い求め、妥協しない姿勢がうかがえる。スミレや牡丹,スイトピーなど(全ての植物への)へのターシャの思い出やこだわりのエピソードが園芸好きとしては楽しく貴重でした.手仕事で完成されたターシャの庭が満喫できた一冊です.