変革に対する気づきとして
★★★★☆
会社が逆境に陥ったとき、日本の大企業がどのような変革を行ったか、そのとき経営者は何を判断し、行動したかがうまくまとめられていますが、事例として取り上げられているものは比較的よく知られているものばかりなので、全ての事例においてもっと詳しく知りたいと思えば既刊されている本を読んだほうが参考になります。
ただ、身動きの取れなくなった大企業の変革の様子はうまく表現されているので、再認識させられることがたくさんありました。
実際に変革を決断するのも実行するのも大変なご苦労があるとおもいますが、その部分はさらっと流されている感じがするので、本書をきっかけにその苦労や苦悩に思いをはせることが大切なのでしょう。
勇気をもらえます!
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コンプライアンス意識の浸透定着とは非常に難しいことを実感していた時にこの本を読みました。
企業が抱える問題は非常に根深いものであり、人の意識を改革することは難しいことだとは思いますが、
大切なのはそれを打破したいと社員が本気になることだと改めて感じました。この本を読んで勇気をもらえました。仕事に迷いや悩みをお持ちの方は是非ご一読を!元気が出てきます!是非お勧めです。
逆境を乗り切る参考書
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「100年に一度」と云われる大不況に見舞われた日本企業にとって、どのような対処や対策をすればよいかという経営課題に取り組んでいる企業も多いと思われる今日、このような本が出版されたのは大変時宜を得ていて、意義深い。僅か200頁余りの本ではあるが、企業人が現在の難関を乗り越えるには、大変濃度の濃い内容が詰まっていて、必ずや参考になるものである。この種の本は、じっくりと内容を吟味して読まれるとことお奨めする。
この本は、ともすれば忘れていたことを思い出させてくれ、時代遅れの「思い込み」を棄却し、新たな状況に適応した新たな考え方や情報の解釈の仕方を教えてくれ、この困難な時期を乗り切るのに大いに役立ってくれる貴重なものである。
中堅社員や幹部も読んでほしい、元気と勇気をもらえる一冊!
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私は経営者ではないし、経済にもうといのですが、
逆境のこの時代に必要なことがわかりました。
7つの法則はどれも、大企業だけでなく零細企業にも当てはまることばかり。
まさに「目からウロコ」!
ため息ばかりついていた暗い気持ちが前向きになれました。
改めて感じたことは、会社って人の力なんだ、ということです。
人が動かなければ何も始まらない。
新しいことに向かっていかなければ変わらない。
経営者ではなくても、幹部や中堅社員、それぞれの立場で、
いろんな気づきと希望が持てると感じました。
私のバイブルとなる1冊です!皆さんにもぜひおすすめです。
大変な含蓄のあるお話でした。
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印象的なエピソードが数多くある中で、1.逆境時こそ投資を、2.モスバーガーの「気働き」、3.最近の企業は即戦力をほしがる、の3点が特に印象に残りました。
本文中に「気づくこと自体、簡単なことではありませんが、それを実行するとなると難易度が跳ね上がります。」とありますが、まさに、会社に対するロイヤリティの高低も気働きに大きな影響を与えるものと感じます。
また、「逆境時こそ投資を」との主張には、随分考えさせられました。おそらく、この考え方自体が多くの経営者にとっては逆説的ですらあるのに、それを実行し逆境を跳ね返すとなると、並々ならぬ発想力、精神力、実行力が必要だと思います。であるからこそ、今回取り上げられた事例は、そういった条件が揃ったか、あるいは条件を揃えた企業や経営者であり、賞賛されることだと感じます。
10月14日の日経夕刊の書評で取り上げられていましたが、中沢孝夫氏の4つ星の評価はそうそう取れるものではないと思います。