誤ったのはなぜなのか
★★★★☆
小田実ですら見誤ったというべきか。
小田実だから見誤ったのか。
時代が彼を見誤らせたのか。
そんなこと考えながら読み進むのもまた、
読書の醍醐味と言うことか。
北朝鮮は、地上の楽園ではなかった。
面白いよ
★★★★★
色々な国で女と交わっている。
なかなかいい本である。
作者死んだんだっけ?
政治的な活動してたような。
書いた頃はともかく
★☆☆☆☆
その後はKGBの手下となり日本で反米活動を仕事としてやってました。
青春とカオスの世界
★★★★★
その後の、小田氏の政治思想やベ平連の活動を抜きして、
一つの世界放浪記として読んでみれば、単純に面白い読み物である。
特に米国、インド、中近東(エジプト、イラン)のくだりは、
各々の国の文化、宗教、習俗の違いが鮮明に描かれておりとりわけ興味深い。
西洋より、むしろアジアの国々から、日本を考えて見るべきだという指摘は、
現在にも通じる重要な文化的な視点だと思う。
今から約50年前の若者による世界放浪記としては、画期的であったし、
読みながら国家や人間を考えさせるという点では良い書物だと思う。
(だから息の長い、ベストセラーになったのだろうが・・・)
色あせない旅
★★★★★
きちんと「自分の頭で」ものごとを考えている。私が彼と同じぐらいの年で仮に海外を放浪したとして、彼のように冷静に、客観的に、なおかつ自分のバックボーンも踏まえた上で、ものごとを見、考えることは果たしてできただろうか?
アメリカ〜ヨーロッパ〜アジア〜なかでもインド、と旅を続けるうちに、彼の中の「最低限」のレベルがどんどん下がっていく過程が興味深かった。食わず嫌いだったのか、彼の著作を読んだのはこれが初めてだったけれど、彼の「帰国後」の活動も少し追ってみたいと思った。これだけ世界をくまなく見た上で「傍観者」「批評家」になるのではなく、「活動家」を選んだ生き様に興味が出てきた。