芸術とデザインをムナーリの言葉で再定義
★★★★☆
絵本作家、美術家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、教育者、
研究家などとして幅広い分野で活躍したムナーリ。
本書はそのムナーリが85歳のときに自身の膨大な著作の中から後世に
残したい言葉を編んだ珠玉の短文集となります。
それらの言葉は、「覚え書き」、「定理」、「頭をこんがらかして考える」の
大きく3つに分けて収録してあります。
例えば「覚え書き」では「アイデアに貧しいデザイナーほど高価な材料を使いたがる」など。
ムナーリ独特の風刺を効かせながらも、物事の真髄を見極めた短い表現によって
芸術とデザインの心を子供に伝えようとする姿勢が伝わってきます。