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現代の食料・農業問題〜誤解から打開へ〜

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 創森社
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農はミッションを持っている ★★★★☆
日本の食料自給率がなぜこんなに低いのか。それはわが国が農産物関税を世界に類例のないペースで引き下げ、今やなんと平均12%という低さになっているから・・・・著者の指摘は極めて明快だ。小泉元首相はわが国農業が“鎖国状況”にあるとしたが、まさにそうした誤解が農業観を歪めている。他の先進国はいずれも自国の農業を堂々と保護し、国民への食料の安定供給を図っている。それに引き替えわが国は貿易立国であることを盾にひたすら農業保護を削減し、農業・農村を疲弊の極みに追い込んできた。欧米は自国の農業競争力が強いから日本に市場開放を迫る・・・そうした偏見を著者は見事に打ち破ってくれる。欧米はWTOルールを巧妙にかいくぐり、時に無視しつつ強力な輸出補助金を付けて世界の食料市場を席巻している。それが世界の農産物貿易をめぐる現実なのだ。食料の安定供給と環境保全への貢献、社会的紐帯の維持等々、農業は重要な使命(ミッション)を持っている。それを偏見に満ちた誤解なんかで葬り去るわけにはいかない。農業関係者ばかりでなく、日本国民全部に勇気を与える書だ。