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ゴシックハート

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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ゴシッカーさんには最高っ!! ★★★★★
ゴシッカーさんにとっては家宝とも言えるかも。。。
思わず熟読してしまうのです。

いろいろな観点からゴシックについて調べ上げ、つかみ所のない「ゴシック」という部類をすこしは掴めるようになったかも。。。

友達に勧めるのもヨシ。
自分で大切に扱うのもヨシです!

耽美に生きる。 ★★★★☆
高原英理さんの評論集。

今、というべきか90年代ある少女たちを席巻した、「ゴシック・ロリータ」のことについても言及している。もっとも、そこから書くことを連想されたのかもしれない。

内容は当然、「ゴシック」の語源から端を発し、
その独特の終末観、退廃を愛する心、そして「異形」を思い、「人形」を思う心にある。かの渋沢龍彦、中井英夫の描いた世界、
そして近年映画化された「イノセンス」から、球体人形についても述べてある。

ゴスを愛する女の子たちは確かに流行を追い求めてはいない。
色は「黒」で、もてることなどは考えていない(大半の男の子は、この格好を嫌う)また、先ほどの「異形」を愛する、吸血鬼信仰(といっても、本来のウラド・ツェペシュ公は決して美形ではなかったし、トランシルバニアの吸血鬼神話は、土着的な話らしい)などからか、「リストカット」に代表される自傷行為を繰り返すケースが多い。

すべてとはいわない。
人間を、自分さえも、「生きているもの」としたくないから、なのだろうか。
ここまでくると、一種の社会病理にも思えるのだが、
彼女たちの愛する世界はまさに「人形」なのである。

この分野に興味がある方は、ぜひ読むと面白いと思う。
高原さんの別の著作よりは、読みやすく、理解しやすい部分が多いと思われる。

病んでしまいそうな言語化 ★★★★☆
全12章からなる書き下ろし。
ゴシックの精神から始まり、人外、怪奇、様式美、残酷、身体、猟奇、異形、両性具有、人形、廃墟と、
作者がゴシックと捕らえるカテゴリーについて、小説漫画アニメからも論じている。
全体を通じて言えるのは、選出した作品が何故ゴシックとして素晴らしいのかを論じ、かつ人間の心に潜む残虐さを再確認させる。
故に取上げられている作品のエグさと合い重なり、執拗な1冊に仕上った。
人間として誕生したものに、ゴシックに惹かれない者は存在しないのかと思わせるほど、多用なゴシックについて論じている。
そうなると、自己の深層心理との対話に繋がり、健全に生きれなくなりそうになる。
ゴシックに染まり生きてゆくのは、精神面で負担が大きそうだ。
中身の濃い一冊です ★★★★☆
今までなんとなく「ゴシック」という響きに興味があったのですが、何に惹かれていたかは分かりませんでした。ところが、この一冊を読んだ結果、合点がいきました。

ゴシックとは、現実生活への嫌悪感がベースになっている。だから、進歩主義を批判し、負の表現を好み、死や破滅が好きで廃墟に好意を抱く。

この本では、ゴシック的思考と思われる様々な事例を挙げ、何がゴシック的なのかを丁寧に説明していきます。あまりの広がりに、素養のない私には全体把握が難しいですが、なんとなく分からせる点においては優れた一冊だと推薦しておきます。

現実生活から逃避したくなったら、読んでみると良いかもしれません。

頷きまくりの一冊! ★★★★★
圧巻でした…これ。
まずゴシックとは何か?から始まり、それ以降は「ゴシック」に関するキーワード、とも言える
人外・怪奇恐怖・猟奇・両性具有・人形・廃墟と終末等について
文学・絵画・写真・映画・漫画等、多岐にわたって評論してゆきます。
澁澤、中井等の幻想文学の代表達は勿論のこと、
楳図かずお、マリリン・マンソン、果てはデビルマンまで。
それらを個別に論じる事により、なぜゴシックがこんなにも私達を
魅了するのか、時代を超えて志向され続けるのかが
次第に明らかになってゆきます。
そして膨大なる引用の中には私の知らない作家や芸術家も当然出てきます。
必然「あっ今度読んでみよう…」と、なるわけです。
つまりこの本を読むことにより、新たなゴシック世界の発見と
自分がゴシック者であることの再認識ができるわけです。
う~む…ひょっとしてここまで明確に「こんな世界」…つまりゴシックの全体像を本質的・体系的に著わした本って無かったのでは…?
ゴシック的なものに少しでも興味のある方には断然オススメの一冊です!