情報に惑わされる母親
★★★★☆
難しく考え過ぎて子供に与える食事を苦痛のたねにしてしまうのが、いまの母親のようです。
子供に対しては、真面目であって欲しいものですが、食事に関する情報が氾濫する時代にあって、
気をつけなければいけないのは、例えば科学という名の下、学説に翻弄されてしまうことです。
読めば、思い当たることが多いはず。そして、その背景に何があるかみえてきます。
例えば、情報による呪縛。
情報を信じることで、食生活を難しくしてしまったし、大変にしてしまったのではないでしょうか。
子供が野菜を嫌いな理由が挙げられていますが、何となく腑に落ちません。
このことをわきに置いておいておくとして、子供にとって、食事を作っている母親にとっても、
本書で主張されている「手抜き」が、理想に近づくカギなんだと思います。
面白い本です
★★★★☆
読んでいてとても面白かったです。
確かに私も子供のころ、食べられない野菜がたくさんありましたが、幸い、親が強制しなかったせいか、自然と食べられるようになり、今は好き嫌いがありません。
この本の内容すべてに同意するわけではありませんが、現在の「食育」を見直すべきだとは思います。
子どもが野菜を食べたがらない理由を具体例をあげて説明しており、説得力があった
★★★★★
「子どもに無理やり野菜を食べさせる必要はない」という意見を、子どもが野菜を食べたがらない理由や具体的な事例をあげながら説明しており、非常に説得力があった。なぜ子どもが野菜を食べたがらないのかを考えずに、別の食べ物に混ぜて野菜を食べさせたり、バランスのよい食事を食べさせようとする母親の苦労が間違っているのがよく分かった。
ボクも子どもの頃は野菜が好きではなかったが、それでも大人になったら自然と食べられるようになっていたし、それで病気になったり困ったこともなかったので、著者の意見には共感できた。著者の別作「粗食のすすめ」を読んだときも思っていたことだが、現代の食育ブームが如何に間違っているのかよく理解できた。