カフェハウスへの愛情が溢れている
★★★★★
私がかの地に留学していたのは
もうかれこれ20年以上も前の話だが、
さすが19世紀後半までの遺物で
今日も経済的に食っている都市だけあって
良く通ったいくつかのカフェが
当時のままの姿で未だあることに愕然。
しかしこの著者は、その頑なさを嗤うことなく、
溢れんばかりの愛情を注いで描写し
一度は入ってみたくなるような写真を撮影している。
麗しのウィーン
★★★★★
いくつか買ったウィーンの本の中で、
雰囲気写真ともに美しかった一冊。
天井の高い、装丁の美しい本は、
見ているだけで和みます。
いずれ絶対いきたい!と思わせてくれる一冊です。
カフェでまったり
★★★★☆
ウィーンでもっともお手軽な贅沢といえば、やはりカフェ。
ザッハートルテは言うまでもなく、甘いもの好きで有名なハプスブルク家は多くの皇室御用達の菓子店を抱えていた。孤食に耐え、三度の食事は極めて質素だったフランツ・ヨーゼフもデメルのケーキを愛し、美に執心しダイエット三昧のエリザベートもまたスミレのシャーベットに夢中だった。
住宅環境の悪かったウィーンではカフェが自宅の代わりであり、コーヒー一杯で朝から晩まで過ごせ、チェスやビリヤードに興ずるも良し、検閲の厳しい時代にあって世界中の新聞が読めることもあり文人のサロンとして機能したり、カフェは単なる飲食店とは一線を画す存在。
本書は写真が多く、店内の調度品の美しさを見ればウィーンのカフェが持つ文化的価値を実感できるだろう。
写真が違う
★★★★★
写真がとても美しいです。文章もさながら写真だけでもウィーン巡りができます。