インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番&第9番

価格: ¥1,000
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
Amazon.co.jpで確認
基本・定番・名演 ★★★★★
"春"の出だし、オイストラフの伸びやかで情感あふれるA音を聴いただけで名演と断言してしまいたくなるに十分だ。匂い立つようなとはこういうのを言うのか。こんな音楽を奏でられるのは後にも先にもオイストラフを措いて他にはいない。"クロイツェル"でも決してエキセントリックにならず堂々たる佇まいをみせるあたりは、やはり格の違いというものだろう。

オボーリンのピアノも、優美この上ないオイストラフを堅実にサポートしている。ベートーヴェンのソナタの性格を考えれば、もっと主張してほしいという気がしなくもないが、オイストラフのパートナーとしては品格的に十分だ。このバランス感覚が名演を定番たらしめているように思える。

1962年の録音ということで音もいささか古くはあるものの、録音を凌駕する音楽の深みは十分に感じ取れる。演奏は端正極まりなく、まさに王道を行くもので、初心者に何の躊躇もなく勧められる。

疲れた心にこんなにも優しく染みるベートーヴェン。至福の時間。素晴らしい。
「クロイツェル」は良いが… 「春」はちょっと堅苦しく気詰まりするね。 ★★★☆☆
全集買おうかなと思って試しに聴いてみました。

実はオイストラフを聴くのは初めてだったりする(笑)きっちり弾いてるんだけど柔らかさに欠ける気がする。グリュミオーやシェリングと較べると音が渇いてパサつく感が有り聴きづらい… これでピアノが柔らかかったら少しは良いんだけどオボーリンはギレリス並に硬い音、しかもギレリスみたいな緩徐楽章の美しさ柔らかさに欠けるから息が抜けない… とても全集聴き通せないなと思いました。

私の中ではこの2曲のベスト盤です ★★★★★
 ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番「春」と第9番「クロイツェル」は、私の中では特に気に入ってる曲の1つだが、今まで聴いたCDに収録されていた演奏はどちらかと言うと自由奔放で一貫性がないように感じられ、あまり好きではなかった。だが、このCDに収録されている演奏を聴いた時、これこそがヴァイオリンソナタの演奏の規範なのではないかと感じた。テンポを忠実に守りながらも、強弱のメリハリや音色をこと細かに変えることによって、美しく豊か且つのどかで、気品高くも感情の起伏が激しい劇的な演奏になっている。気難しい顔した先生の演奏みたいだと思われる方がおられるかもしれないが、私はそうは思わない。私は、クラシックについての知識がまだまだ浅はかだが、こんな私の意見でも参考にしてもらえると嬉しい。
歴史的名盤の名に恥じない、堂々たる風格の漂う一枚 ★★★★☆
 「英雄」シンフォニーや「熱情」ソナタ、『ピアノ協奏曲 第4番』といった、ベートーヴェン中期のいわゆる「傑作の森」の入り口に位置する作品群。本CDの二曲はいずれも、その作品群の少し前に作曲されたもので、「春」のソナタが1800年〜1801年にかけて、「クロイツェル」ソナタが1803年に書き上げられています。

 ヴァイオリンとピアノが対等に扱われた作品。特にピアノのパートの充実ぶりが目を引きました。レフ・オボーリン(1907-1974)の、オイストラフ(1908-1974)に一歩も引けをとらない、風格のあるピアノの響きの美しかったこと。素晴らしかったです。

 「クロイツェル」と「春」、二曲のソナタでは、格別、「春」の演奏が素敵でしたね。第1楽章の伸びやかな出だしから引きつけられましたが、琴瑟相和す対話が紡がれてゆく第2楽章、春風駘蕩のうららかな野の風情に満ちた第4楽章と、ふたりの息の合った演奏に魅了されました。

 1962年6月、パリでの録音。歴史的名盤の名に恥じない、堂々たる風格の漂う一枚です。
いかにも堅苦しい純粋クラシック ★★☆☆☆
良く言えば、折り目正しい演奏。
小節線のはっきりした楷書の演奏。
というか明朝体活字のような演奏。

戦後冷戦時代のソ連を代表する名手2人が、本来の個性を抑えて、丹念な合奏に始終している。
西側のレコード会社へ貸し出されての外貨稼ぎだから、ヘマは見せられない、という真剣な思いが伝わって来るようだ。
純粋な音楽。余分な意味付けが殆ど感じられない。

従って、個々の曲に対して初心者が抱くようなイメージの膨らみは乏しい。
例えば「春」に期待される伸びやかさは、フランチェスカッティ&カザドシュの百分の一もないし、
「クロイツェル」に期待される、異常なテンションの高揚は、クレーメル&アルゲリッチの千分の一未満であろう。

全集を聴くのならともかく、2曲だけの抜粋など、甚だ物足りない。
丁寧なリマスタリングだが、ヒスノイズは多め(←同音源のLPを知っている耳にはむしろ自然)。