理系の人
★★★☆☆
私が文系なせいか、女性なせいか、
石黒さんの本を読むと「理系の人だなあ」という印象を受けます。
きっと石黒さんの本を読んだ方は同感だと思います。
すごく理詰めでものを考える方で、理路整然としていて、
計算し尽くされています。
そこが、よくも悪くもほかの「自分の持っている雑貨を見せる」
方の本と違うところ。
文章が硬質で、なんとなく上から目線(それなりの年齢でもありますが)。
出てくる商品はみな、今は手に入らないものばかり。
よく2,30年前にこういうものが日本に売っていて、
それを手に入れたなあ、と感動はします。
写真はみな美しいです。
理路整然、すぱっと竹を割ったような感じは
好き嫌いが分かれると思います。
私は少し、苦手かな?
でも、内容は決して悪くないです。
美しい日用品と、石黒さんの無駄のなさに感服します。
一度目はよかった
★★★☆☆
電車の中で読むのにいいかな、と思って一回目は一気にたのしく読ませていただきました。でも不思議。2回目はこだわりが重すぎてもう読みたくないんです。だから☆3つです。
シンプルな物が好きな方
★★★★★
石黒さんの日用品をすべてまねしようとはおもいませんがシンプルで自分の目で探したモノは
大事に長く使え暮らしを豊かにすると思います。
ちょっと残念
★★☆☆☆
石黒さんの生活の仕方には以前から関心がありました。
自分の好きなものを身の回りに置く、という生活が素敵だと思って憧れていました。
でも、この本を読んで、いつから石黒さんはこんなに禁欲的な人になっちゃったのかしら〜と
少々がっかりしました。
とことん自分の好みのものを追求する姿勢は立派ですが、一緒に住んでいる人、周りの人は
息苦しくならないのかしら。
「私はこうしています」「私はこれじゃなくちゃダメ」の列挙で、がんじがらめになっている
感じがしました。
昔は、こんな感じじゃなかったのにな〜
とても高いところにいらしてしまったみたいで、ちょっと残念です。
こだわりすぎ
★★☆☆☆
作者が私と同年代らしいこと、写真が端正だったことから手に取りました。
読んでみて、ちょっとちがうかなと思いました。ひとつの品物に対するとことんまでのこだわりが次第に息苦しくなってきた。
引き出しにぴったりおさまる入れ物でしかも自分の美的水準を満たすものを手に入れるために時間を惜しまない。有名デリの食品の空き缶がぴったりだったと嬉々として語る。しかし、そうやって見つけたものは残念ながら、もう生産中止なのですという但し書きがとても多い。少しいらつく。
そして、「紅茶を缶に入れ替えるとき、しっかり中をからぶきし、茶漉しを使っていれて、細かい粉は捨てます」のくだりを読んで、もうだめと思った。こりゃ、私のようなおおざっぱなB型にはあわんわ。
すべてこんな具合でとにかくきちんとしている。ドイツ風の清潔な台所ですが、もうちょっと生活の匂いのする、色のある空間の方がすきだな。そして、そういう台所は写真にとるとアグリーだから本にはならないんだろうな。