帯に　心がほんわかあたたかくなりますと書かれていますが、ちょうどぴったりの
帯だなと思います。
デパ地下の高級弁当より　手作りのおにぎりの方がいいという、ところなど
イメージと違うなと思うところが、結構ありました。
ゆるめで、のんびりした感じがどのエッセイにもよくでています。

本上まなみさんのエッセイ集。
僕はこれで本上さんのエッセイを買うのは２冊目です。

今回も「ほんじょ節」が炸裂しています。というか食べ物の話ばっか(笑
でも、のほほんとしていていいです。読み応えもあります。
特に目を引いたのが「サバってさ」のお話。
ほんじょさんはサバが大のお気に入りらしく、サバの悪口言う人は許せない！と怒ってます。
僕もサバ寿司など大好きなので、「そうだよね〜」と読みながら思いました。
「サバ」の話にはもっと続きがあるんですけど、レビューではここまで。
あとは、本を読んで見てください。ちょっと寒気がするかも。。。

でも、やっぱ本上さんの話はおもしろいです。本上さんのファンはもちろん、ファンではない方にもぜひ読んでもらいたいです。

芸能人なのに妙にエコノミー感覚。わっはっは！とお腹を抱えて笑うような面白さではなく、くすっ、、！と笑えてしまう。決して読者ウケを狙ったりしているのではないでしょうが、その行間からすっとぼけた人柄が見え隠れし、読んでいるこちらもほんわか温かい気持ちになります。

また、文体と題材と一話一話の長さがちょうど良い。長すぎず、短かすぎずで、リラックスできる内容なので、特に就寝前のひと時に読むのに最適です。

中川いさみさんの挿絵も絶妙！とにかく持っていて得した気分です。タレントとしてではなく、エッセイストとしての本上さんにとても興味がわきます。

色々な番組に出てくる本上さんは、いつも本当に楽しそうにその時間を過ごしている人だなぁ…と思っていました。
本上さんの独特の感性でとてもかわいい。そして、すごく共感して笑ってしまう事も、懐かしいーと思う事も沢山ありました。

本上さんがなんでいつもあんなに楽しそうなのか分かる気がしました。
すてきな作品です。

　本上さんの感受性の豊かさは、ずいぶん前からインタビューの
受け答えなどでも気づいていました。本書を読んでそのことが再
確認できました。

　本書の文章が女性ファッション誌に連載されていたことは勿論
しりませんでした。しかし、この文章は女性を意識して書かれて
はいますが、勝手な推論を許してもらえば、この方のマインドは

相当「男性的」です。さばさばして割り切った性格、決心が早く
て流行に流されないようなところがあるのではないでしょうか。

　楽しめる一冊でした。