薄い小冊子ですが、侮るなかれ!
★★★★★
聖書を読んで、新約だけでなく旧約も読むようになり、(こんなことではダメなんだけれど)新約に面白みを感じなくなった頃に出逢った本です。
創世記1章1〜5節など聖書をいくつか引用しながら、どのように読むのかが説明されてあります。それにしても、創世記の「光あれ」という言葉にどれだけの重みを感じたか…本当に目からウロコでした。
聖書は何回も読むと「ああ、あの話か〜、もう知ってるのに〜」と新鮮味がなくなるのですが(著者もちゃんとココを指摘しています)、紹介されている読み方に従ってみると、心があったか〜く感じて、不思議な感じがしました。あれだけつまらなくなってしまった新約があんなに面白く感じられるとは…。
出逢えて一番良かったのは「聖書の解釈、牧師・司祭の説教」ばかり求めてしまっていた自分に気づかされ、聖書と一対一で向き合うことがどれだけ大切なことかが分かったことです。聖書を読むものの、分からずに説教を求めましたが、聖書もこんな風に読めば、(もちろん説教が不要とは言わないけれども、)聖書のメッセージが伝わってくるんだな〜。御言を咀嚼していくことの大切さ、面白さを知ってよかったです。
女子パウロ会が出版していますが、カトリックでなければ役に立たないかというと、そんなことは全くないと思います。プロテスタントでも関係なくとても参考になる本だと思います。