原野商法にヒントを与えてしまったが
★★★★★
原野商法ってものがある。なーんにもない北海道の原野を売りつけるという詐欺で、売る方も売る方、買う方も買う方、っていうもの。いずれここには鉄道が引かれて地価は暴騰するとかいうウソに乗せられ原野を買う。しかしそういう儲け話はたまーにだが現実にあって、その走りが本多静六先生の体験ではないか。しかし本多先生の体験はきちんとした経済予測によるものである。それも知らずに、いずれ値上がる、という根拠のない思いこみをしたい欲ボケどもがだまされる。この本のタイトルは既に意識レベルの高い人が読みたがる書き方なので、欲ボケどもを救うタイトルをつけた別バージョンでも出版したらもっといいと思う。いずれにしても素晴らしい本。
お福分け
★★★★★
こんにちは
本多静六『お金・仕事に満足し、人の信頼を得る法』三笠書房を読んだら、こんなことが書いてありました。
###
ものをもらった場合、私は晩年からは半分を家に残して、半分を目下の者や近所の人にお福分けする。
そしてその家に残した半分を家人で賞味し、半分は客人用にするから、つまり自分で賞味する量はもらった量の四分の一となるわけである。(207p)
###
だいたい、贈り物ってある程度量がないと格好付かないから、多めなんですよね。
一家で消費するには多すぎる。
だから、我が家でも以前からお裾分けはしてきました。
お隣のおじいちゃんの家にはもちろん、ご近所さん、職場の同僚などに。
もちろんお裾分けですから量も少しです。
少しなら迷惑にもならないし、気を遣わせなくてもすむ。
我が家も大量の贈り物を抱えて、食べ過ぎたり、腐らせてしまったり、賞味期限切れになることもない。
お互いハッピー。
そうしているうちに、我が家にもお裾分けが度々くるようになります。
ますますハッピー!
本多静六さんの方法、これを「お福分け」というんだそうです。
お裾分けを超えたハッピーな方法ですね。
さっそく真似しようと思います。
ほんのちょっと差をつけられる方法開示
★★★★☆
学術的かといわれるとそうではなく身近な実例で解説、100年のときを超えてこれだけ説得力を感じさせることに感心してしまった。
内容は堅実な発展と成長をしていこうとする際の姿勢を説いてます、
むずかしいことはなくだれでもすぐできるようなことばかりだが、心理的に避けたくなるようなこともおおくその着眼点自体がすごく参考になり自身を振り返させられました。
●ウサギを捕まえるときも全力を尽くす
●すべて先に先に片付け、後に残さない
●長じたこところとだけ友達になればよい
●インスピレーションを活かすためにメモする
●まわりに小さな借りをつくって自分を小さくするな
●安請け合いをするな
●気の毒は先にやる
派手さはありません、が、本多静六氏がなぜ現代で再評価されているか?それは地に足の着いた誰でもできるがその実見逃しがちなちょっとした習慣や考え方を開示されているからでしょう。
まさに究極の金言集です
★★★★★
著者の本多静六氏は日本最初の林学博士であるが、それ以上に莫大な資産家としても有名である。本書ではそんな氏が、如何に財をなし、学問を究め、人に慕われるに至ったかを、余すところ無く語ったものである。しかもスゴいのは、それらを「人生を楽しみながら」やり遂げてしまったところである。
それにはまず、自分のこころをどのように律するのかが重要で、本書でも前半の多くの部分を使って、解説をしている。
言われればなるほど、と思うが実際にこれを全て実行出来る人は、現代に於いてもそんなにはいないであろう。しかし、この一部でもやってみる事で人生に大きな変化があるはずだ、と確信出来るだけの事が本書には書かれている。
自己啓発系の本を1冊選べと言われれば、文句なく筆頭に来る本である。
シンプル イズ ベスト
★★★★★
努力して職業を道楽化する。努力と生活の単純化によって、そのかす(お金)をためる。そのかすを精神的享楽(社会福祉事業など)に使う。著者のこの生き方がたいへん気に入りました。マザーテレサの生き方に似た部分があると思いました。以前まで私は、自分の一時的な楽しみ(服装・外食など)のためにお金を使っていました。でも、ついにそのようなお金の使い方に飽きました。もっと人を潤す生き方がしたいと思いました。現在は、専業主婦ですが、これから地道な努力をします。億万長者となり、社会貢献するのが私の夢です。