劇場アニメ「時をかける少女」の小説版!
★★★★★
筒井康隆先生による原作の劇場アニメ作品を「再小説化」したのがこの愛蔵版の本です。
アニメ「時をかける少女」をテレビ放映で見たとき、最初に感じたことと言えば、主人公の紺野真琴さんが「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジくんを彷彿とさせる可愛らしさでした(それもそのはず、キャラクターデザインは貞本義之先生によるもの)。次に原作の主人公である芳山和子さんが登場していることですが、姪である真琴さんにいろいろとアドバイスを教えてくれます。原作を読んだ方には嬉しいことこの上ないでしょうか?
しかし何よりも文章を読み進めながら、キャラクターをどう動かすか、自分なりのリアルな効果音を響かせるか、極めつけとして英語吹替え版を頭の中でイメージするか………と、劇場アニメを直接見るよりも自分の頭の中で想像力をふくらますことが出来るという、とてもいい経験を生かすことが出来ました。