全ては Java などの API と整合性のとれていない XML::Parser から始まり、libxml2 に流れてみたり、Xerces に流れてみたり、SAXサポートをどうすればいいのかでもめてみたりと、数多くの開発者の努力が注がれた結果、初心者にとってはどのモジュールを使えばいいのか混沌としてしまいました。
本書は数多くある Perl / XMLのモジュールの一つ一つに光をあてて、利点と欠点を述べる事で問題に対する最適な解決方法を提示するのに役立ちます。いままで触れることのなかったモジュールについてもサンプルプログラムをみることで、「ああ、こういうやりかたもあったのか」と気づかせてくれます。
Perl / XMLでは日本語の扱いが初心者には難しいので、そのあたりを邦訳時に追加してもらえたら良かったのですが、それは求め過ぎかもしれません。オライリー本にしては、薄く、安く、でもサンプルプログラムが多い好書です。