24歳のときに単品通販の業界に飛び込み、企画から広告宣伝、受注システムまでをすべて新規でつくり上げ、のちに月商1億円を達成したという著者。本書では、そのヒット作であるダイエット食品「いちごミルクダイエット」の成功を振り返りながら、自ら練り上げたマーケティング術やビジネスの心構えを語っている。
披露するノウハウは、商品開発、広告宣伝、テストマーケティング、販売開始、コールセンターでの受注、商品発送、代金回収…と、通販ビジネスの業務全般に及んでいる。「商品原価は30%以内を死守せよ」などと、アドバイスは歯切れがよく具体的だ。販売を開始したら「この瞬間からすべての迷いを捨て去る」ようにという細かい指摘から、「送料全国一律500円」という大胆な秘策まで、内容も多彩で充実している。
本書のなかで著者が頻繁に口にする言葉に「想い」がある。とくに通販では、なぜこの商品なのか、顧客にとってそれがどれだけ素晴らしい商品なのかといった売り手の「想い」を顧客に伝えられるかが成功のカギだと強調している。そのために、広告制作にはみずから全面的にかかわるべきだとし、文章表現からレイアウトにいたるまで、「想い」を伝えるノウハウを徹底してアドバイスしている。これは、あらゆるビジネスに通じるマーケティング術として示唆的である。
実際に起業を考えるなら、小資本から始めたという著者のシステム投資や人件費などの節約戦術が参考になる。また、「成功の鉄則」をまとめた9か条もビジネスマインドを鼓舞してくれる。独立して自分の力を試したいと思っている人には刺激的な1冊だ。(棚上 勉)
通信販売というシステムに、いかにアナログ的ふれあいを感じさせるか?
★★★★☆
筆者は通信販売におけるビジネススタイルを簡潔に教えてくれています。成功経験に基づいており、
非常に体系化された、システマチックな解説がなされています。しかも、戦術面の具体的な内容も
記されており、戦略・戦術共に大変勉強になる本です。
通信販売では電話による架電がなされるまでは、人間同士のふれあいが全くありません。たとえ
架電がなされた後でも、人間同士が対面する事がありません。不特定多数のターゲットに対して
仕掛けるビジネスなので、仕方がないのです。ターゲットはあまりに広域に住んでおり、コスト
面から考えても対面は不可能なわけです。ですが、扱う商品は意外と人間の感情の部分を刺激する
種類が多い。そんな時に必要なのが、文章・架電タイミング・電話による会話内容にいかにアナログ
的ふれあいを感じさせるか?人間臭さを感じさせるか?なのだと感じました。この人間臭さは、実は
考えに考えられたものなのです。
ちなみに通販を支えるシステム上、コールセンターが必要不可欠です。コールセンターに属する方が
読むと、戦術面だけでなく戦略面の要素を多く学べる事でしょう。私もオペレーター・SVの経験が
あり、戦術面については同感するところばかりでした。そしてこういう戦略をきっと当時の経営陣は
持っていたのだろうなぁ、と感じたからです。
通販のビジネスモデル。
★★★☆☆
メディアを使って売る。
表現の違いでレス率が変わる。
まず、ここを効率化することが重要。
一度購入まで結びつけたなら。
次はリピート購入を目的にする。
購入後、どのタイミングでDMを送ればよいのか、
どのタイミングで電話をかけるかなど、
リピートまでのプログラムをつくりあげること。
この本でも明言されているが、
商品の価格にはこれらの活動すべてを行うための経費分を
乗せておく必要がある。
だから決して安い金額で販売はできない。
一般化してみると、その他のビジネスにも応用できるのでは、
と思った。
王道の単品通販
★★★★☆
岡崎さんはチラシで有名になった方だ。この本には単品通販の基本が書かれている。JIMOSか何かの具体的な事例まで書いてあってわかりやすい。ぜひ読むべきだ。
情熱系ですが、真理ですね。
★★★★☆
起業をしようと思いながら、サラリーマンを続けています。
「今度こそ」と思って、読み返しました。
回数を重ねるたびに、衝撃はなくなりますが、やはりいい本だと思います。
コンサルタントにない、リアルな凄みを感じます。
「俺もやろう」と「そんなにうまくいく?」という思いの半ばで、今度こそ、前者が上回りました。ありがとう。
それにしても岡崎さん。チラシつくるの上手いですね。
説得力のある文章。
デザイナー顔負けのレイアウト力。
このあたりのセンスも成功に大きく関わっているのでしょうね。
大変に参考になる事例でした。
プロの仕事振り
★★★★☆
実際に経験したことに関するコンサルティングは説得力がある。
一つ一つのことに徹底的にこだわる。
通信販売の裏側ではこんな工夫がされていたのか。
と、感動さえ覚えるな。
チラシのコピー文句なども、文章そのものもそうだけれど。
その文字配列まで徹底的にこだわる。
神は細部に宿るというけれど、まさにそれだな。