インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

50代からの選択―ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか (集英社文庫 お 66-1)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
むしろ20代、30代に ★★★☆☆
 企業に20年も勤めていれば自分が会社でどのぐらいの位置につけているかはわかる。もしも役員、(本)部長までいけないと悟ったら残りの人生をどうするか考えよう。
 
 1、会社に感謝しつつ専門部署で後輩を育てるなり、貢献する道を考えるか 2、「二つ格下」の会社や地方の会社に行って重宝がられるか  3、趣味に生きるか

 ただしこれは一般論であって誰にもあてはまるものではない。おおむね大企業でそこそこやっている社員に向けているようだが、世の中大企業に勤めている人ばかりではないし、あきらめて「成仏(著者)」して残り10年を淡々と生きることをよしとしてくれるほど今のビジネス界は甘くなくなっている。そう、かつての大企業も今や指名解雇に近いこともやっているのだ。

 また逆に突然の政変によってまったくダークホースだった人が役員になってしまったりするケースも見聞きしている。だから人生はシナリオのないドラマだと思し、著者が別の本で提唱していた「英語」「IT」「財務(知識)」も必要な企業の方がむしろ少ないのではないか。私の同級生は財閥系大企業に勤務しながら私費で夜間大学院に通いMBAを取ったが「たぶん同じ金額を接待に使った方が出世には効果あった」と言っていた。

 本書が書かれたのは2004年だから、世界や企業の現状も変わっている。「50代は年金がもらえる逃げ切り世代」も怪しくなっているし、「定年後は物価の安い海外で」もそう理想的ではない。もはや「今を生きる」しかないのだ。

 本書の前提として「出世=いいこと」「出世できない=負け」という認識があるが、もはや「新しい仕事にチャレンジして出世する」ことをよしとしない社員も多い。物を持つことも望まないし、若者は現実に適応しつつあるともいえる。

 しかし、50を目前に本書を「なるほど」と読んでいるようでは、それこそ出世もおぼつかないし、私生活も充実していないかもと反省。行動する人はとっくに行動しているのだ。むしろ、その前の若い人が読んだ方がいいかもしれない。
1つの会社で20年以上サラリーマンやった人には参考になると思う ★★★★☆
人生の前半と後半は生き方が違うよということを教えてくれる本。第1章は相変わらずの大前節満載で、ところどころ鼻につく感はあるが、第2、3章は人生の先輩としての含蓄のあるアドバイスが入っている。「2つ格下の会社で輝け」とか「仕事で疲れをためるな」という話はなるほどと思うし、役割として2つのやり方があるという部分も参考になる。

急いで読むなら、第2、3章だけでも良いと思う。個人的には、106〜155ページ、185〜218ページが参考になった。
56歳以上の勝ち組のための本 ★★☆☆☆
2004年刊行のこの本は,バブル期に住宅を購入せず 年金もそれなりに給付される50歳代以上を 逃げ切った世代と呼んでいる(2010年では56歳以上)。そして その世代の人間は会社であくせすせず,老後の余暇を楽しむ準備をどのようにすべきかを記している。それは ある程度の会社に勤めているサラリーマンの話である。そして,40歳代以下では そのような余裕ある暮らしは無理だと切り捨てている。

すなわち、この本は50代後半で 将来生活に心配する必要のない人のためだけの本である。ミーイズムを徹底した仕合せの体現方法が記されているが、資金運用や選択の方法などについては具体性に欠けている。逃げ切ることのできなかった世代としては、上野千鶴子「男おひとりさま道」の方がずっとためになった。
サラリーマンの実態を知らない妄言の書 ★☆☆☆☆
私は50代前半のサラリーマンであり、題名に惹かれて本書を手に取ったが、内容の無さと著者の世間知らずには唖然とした。

第一章は良くある世代格差論で新規性がない。その上、本人が意図した「平成維新」が失敗(知事選に落選)した事に対する愚痴が目立つのは見苦しい。第二章がメイン・テーマだが、著者が音楽家やスポーツ選手だけをプロとして捉え、サラリーマンを会社の添え物のように考えているのには驚いた。サラリーマンをその道のプロとして捉えなければ、サラリーマンを語る資格はあるまい。著者が提言する事は、50才以上のサラリーマンなら誰でも実行しているか、実現不可能な事ばかりである。他社の顧問になる等と簡単に言うが、そんな事が出来るのは現在役員クラスの人間だけだろう。著者が好むリセットや成仏をしなくても、日々を活き活き暮らしているサラリーマンは私の周囲に幾らでもいる。方法論も問題で、経営コンサルタントだった時の習性で、ゴール(=死ぬ時に「オレの人生は幸せだった」で締め括る)を設定し、主に損得勘定で論じているが、ゴールなど人によって様々なのだから全く無意味である。もっとも、経営コンサルタントの助言によって成功した会社の話など聞いた事がないが...。第三章は、退職後のプランを考えて50代を生きよ、と言うもの。だが、個人の金融資産を死ぬまでに使ってしまえとか、積極的に資金運用を考えよと言うもので、現在の金融不安を考えると、著者の"経済オンチ"ぶりが窺える。著者の論点で唯一共感が持てるのは、「金持ち高齢者を優遇する必要はない」だが、本書がその"金持ち高齢者"になり得る人間への指南書の体裁を取っているので完全な自己矛盾である。相変わらずの落選への愚痴や億万長者の友人がいる事の自慢話が多いのにもウンザリである。落選で成仏し、無責任な評論家に堕してしまった著者の妄言の書。
50代からの選択を読んだ20代の感想 ★★★★☆
この手の本にしては売れまくったようでマーケットのニーズとバシっとかち合うと爆発するのだというコトを再確認。
さて内容ですが、前半若者へのエールかと思いきや後半の保守的なアドバイスに面を喰らいました、
主語が僕であり少々違和感を感じてしまいましたがそれはそれで逆に新鮮でした、が、かつての大前節は何処へ?少し寂しく感じました。
高齢65歳以上と以下50代、それから40代以下の世代での貯蓄率、国からの支援体制にかなりの差が広がっており現実化しつつあるようです、前々から分かっていることでしたがいよいよ現実化してきたなと感じずにいられません。
老後の余暇のアドバイスなどをななめ読みしつつ、さて逃げ切れない我々がするべきことはなにか?本書を読むに当たりそこが焦点になりそうです。
退職前後の世代の方々がほしいサービス、商品、必要としているものはなにか?これを考え抜き提供することにチャンスを見出せるか、飲み屋でただ愚痴るか、この手の話題は視界からはずすか、読み手のレベルを試されます。