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扉をあける風 (フラワーコミックス)

価格: ¥840
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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「結婚できない男」年貢を納める ★★★★☆
 いや、わかってはいたのだけれど、やっぱりコーネリアスには最後まで「結婚できない男」でいてほしかった(笑)。クレアにも、作家として自立した生活をしてほしかった。だって奥さんできるような女性じゃないよ、彼女。絶対に世界中を飛び回ってしまう。「アンダー・ザ・ローズ」のロウランド伯爵のように、社交界では「あの方、いつもお一人ね」とか言われそうだ。まあ、ヴィルヘルムのためにはよかったのだと、自分を納得させるしかない。
 絵は文句ないが、やっぱり「バジル氏の優雅な生活」の方が、お話としては楽しい。

 追記:おすすめタグに「小学館なので買わない」という選択肢があり、わけはわからないが、何か楽しい♪
終わっちゃうの、やだなぁ。 ★★★☆☆
「うるわしの英国」シリーズの最終巻がコレ? 私には、微妙です。
これまでシリーズ本の個人的評価が全部オール5だったから余計に残念で仕方ない。
最終巻は、ヴィルヘルムが活躍中の大活躍なのはいい。だが、主役はあくまで君ではない(と思う)。
猫ちゃん嫌いじゃないが、猫が主役なら、また別の話にしてほしい。
それに縁が何だってあんなに簡単にコーネリアスの人生が……。いや、しかし(苦悶)
私には、いつもの波頭節が感じられない。このシリーズを終わらせるために出来た話ではと疑ってしまう。
だって、展開が急というか、いささか強引というか。
先生、未収録分どんどん刊行して下さい。このままだと消化不良になってしまいます。
コーネリアスの友人との交流、旅の話など、もっと読みたかった。
常識人の内心の自由 ★★★★★
ベテラン波津さんの、しかも連作最終巻。買うときの安心感は揺るぎなし。
そして期待通りの読後感。作品群を貫く一本の芯があるからです。
その芯、波津さんの価値観とは「束縛された常識人の内心の自由」

19世紀英国のガチガチの階級社会が舞台の本連作。
主要人物だけでなく、脇役も端役も、はては居住まい正して肖像画に収まっ
ているご先祖様まで、社会的な束縛に甘んじていながらも、最後の一線で
自由な精神を保持しているのです。
主人公周辺のその鬱屈を端的に代理表現しているのが一番の人気キャラ、
ネコのヴィルヘルムですね。
エピソード演出にたびたび出てくる骨董工芸品にも同様のところがあります。
道具としての機能を持ち、注文者の好み・時代の流行を外さず。そういう制
約を受けていても、なおあふれ出る新しい美への追究・オリジナリティを持
つものが、名品となり時代を超えて愛されるわけです。
波津作品も世代を超えて末永く愛読されることでしょう。
「うるわしの英国」シリーズの最終巻は、ヴィルヘルム大活躍 ★★★★★
 英国のクラシックな怪談や、シャーロック・ホームズものの探偵小説を彷彿させる話の雰囲気、作品の香りが、いつもながらいいですねぇ。とりわけ、おしまいのふたつの話がふわりとした感じでつながり、ラストへと導かれるところが心地よかったです。
 あとがきで作者が、「実は単行本に収録していない『ヴィルヘルム・某日』がまだ2本ありまして。いつか別の形で収録できたら と思います」と、書いていらっしゃいました。ぜひいつか、読んでみたいですね。
 「秘密のヴィルヘルム」「夢を見るひと」「猫は誰にも言わない」「花の記憶」「ヴィルヘルムの待ち人」「扉をあける風」を収めた、「うるわしの英国」シリーズの最終巻。神出鬼没のおやじ猫・ヴィルヘルムの活躍が、うれしかったな(にんまり)
 『月の出をまって』『中国の鳥』『空中楼閣の住人』『花々のゆううつ』、そして本書と、19世紀末の英国を舞台にしたシリーズを楽しみに読んできたので、「ああ、最終巻かあ」と、さびしい気がしましたけれど。
 コーネリアスとヴィルヘルムの門出を祝し、エルガーの『威風堂々 第1番』吹奏♪