フリルたっぷりに裾をひくドレス、中国の鳥が描いてある扇、
結い上げた髪に意匠を施した髪飾り、風にたなびく
レースのカーテン、どっしりとしたテーブルと椅子、
緑の木々に咲き誇る花々・・・古いお城・・
そして貴婦人に紳士。
古きよき時代の英吉利。少女漫画が大好きなわたしには
浪漫ちっくでたまりません。幽霊も伝説も運命もすべて

ほんとうにあるのだと思わせてくれます。

前作「月の出をまって」に続く「うるわしの英国シリーズ」第二弾。
古き良き時代のイギリスのセレブの恋愛模様に、少しファンタジーを絡めた短編集です。
社交界の花、若く美しい未亡人、婚約者を亡くした女性、新興成金(ブルジョワ)の明るいアメリカ娘など、心くすぐられる７つのストーリー。
「うるわし」という言葉がぴったりです。