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夫婦で行くイスラムの国々 (集英社文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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紀行文というより、簡潔な宗教と歴史の本 ★★★☆☆
四十歳にして初めて海外旅行デビューした著者が、旅の後に記したエッセイ。
序章インドでは、本当に羨ましいくらい、旅に対する新鮮な気持ちが綴られていて、思わず引き込まれてしまった。
あくまでもエッセイなので、紀行文を読みたい方には不向きな作品といえるが、文章はとても読み易く、好感の持てる内容だ。紀行文というよりはエッセイ。さらにエッセイというよりは宗教と歴史(しかも簡潔に)を学ぶ本といえると思う。(歴史に詳しい方々からすれば、異論反論物議を醸しだしそうな内容だが)
ただ、写真は各章の冒頭にモノクロ1枚のみ、地図すらないといった資料の少なさだ。

旅の形態は全てご夫婦で、ツアー利用だが、夜勝手に出歩いたり、現地の人と交流したりツアー旅行者としては自由度の高い旅と言えるだろう。
訪問国は、インド、トルコ、ウズベキスタン、イラン、レバノン、シリア、ヨルダン、チュニジア、モロッコ、エジプト、スペイン、イエメンの計12か国。訪問先も、ツアーにありがちなところで、さほどの珍しさもないが…。
書題の「イスラムの国々」の表記に?マークのともる国もあるが、過去にイスラム支配を受けたことのある国とすれば理解できると思う。

しかし、第3章に出てくるとんでもない旅行マニアのお婆さんは、もしかしたら「うちの姑では?」と本気で疑っている。
イランはアラブじゃない!!!! ★★★★★
最初に読んだレビューが物凄い評価だったので、
びくびくしながら読んだんですが。
この本に、
万人向けの、写真たっぷりの
見所満載の、
点から点への効率的な旅を指南する
ガイドブックを期待するべきではない。
そんな、日本人的な、ガツガツとした
旅の対極に、この本の醍醐味がある。

しかも、パック旅行で!!!

ミルフィーユのように何層にも折り重なった
歴史と文明と現在の中で、
迷子になる。そして、自分で理解して、
愛着を持つ。
これは、そういう体験記です。
日本人にはなじみの薄いイスラム圏の国々を、ざくっと知る事ができます ★★★★☆
40歳近くになってから、海外旅行に目覚めた夫とその嫁の旅行記です。
非常に写真が少なく、また地図も掲載されていませんので、手元に地図帳があった方が物語りに入り込めるでしょう。
掲載されている国は・・・
インド、トルコ、ウズベキスタン、イラン、レバノン、シリア、ヨルダン、チュニジア、モロッコ、エジプト、スペイン、イエメン
です。殆どが旅行記としては珍しい国々と思います。

自分の一番の印象ポイントは、「イラン」でした。
自分にとって意外でしたが、イラン人は日本人に対してとても友好的なんだそうです。しかし、著者がイランを訪れたのは1990年。そして翌年にイラン・イラク戦争が起こりました。
そのとき、アメリカはイランを悪の枢軸として名指しで批判し、また日本はアメリカを支援する立場を取っています。
この本には何故イラン人が日本人に友好的なのかが書かれています。そしてそのイランに対立する立場を取った日本について、この本は考えさせてくれました。

この作者は旅行後に色々と調べているらしく、歴史上の様々な事柄を補足で書いてくれているので、歴史の勉強にもなります。イスラム、イラン、シーア派、等々の言葉に興味があれば読んでみてはいかがでしょうか。
イスラムの雰囲気を味わえる ★★★★★
写真も殆どなければ、地図すらもない。そんな旅行記ですが,イスラムの「雰囲気」は十分に味わうことができる不思議な本です。
大昔に習った世界史と、テレビや雑誌で目にした風景を思い出しながら読めました。自宅で読む時は地図を参照しましたが、外出先でも地図なしで十分楽しむことができる本です。
どこに行った。何々があった。
だけではなく、それに自分はどう感じたか、どう分析したかがメインになっているせいでしょう。レコンキスタなど歴史の節目を、著者が感じた印象を如実に伝えてくれます。
もしかしたら世界史を選択した受験生にもお勧め。遺跡を通じて、モザイクのような歴史が繋がったように、私は感じています。
でも著者より奥様の感受性の方が鋭いみたい。事前の勉強も含めて。