蘇我入鹿暗殺の日、日本にテレビがあったらさぁどうなるか。朝から晩までワイドショーはこの話題で持ちきり、専門家の方々の意見を聞きましょう、と「大騒ぎの日」や、源義経の正体は、顔だけが美しい名も無き街のチンピラで、本物はその従者、弁慶だった「苦労判官大変記」、坂本龍馬を救うために、未来からターミネーターがやってきた「人生かし峰太郎」などなど、おもしろくも時に切ない作品がいっぱいです。
しかし、これは多少の歴史の知識がないと楽しめないのが難点。
かくいう私も、元ネタの歴史がわからず、苦労したりした話もありました。ですので、これを機に、歴史の勉強をしてみてはどうでしょう。知識も付き、この本をよりいっそう楽しめるかと思います。
ただし、この本で歴史の勉強はしない方がいいかと思われます(笑
私はなかでも「大騒ぎの日」っていう話が微笑ましくて好き。
ネタばらし気味だけど、飛鳥時代にTVがあって、ワイドショーがあったら(本文にはないけど、多分TBS系だろう)どうなってたのか?という話。確かに、あの頃の方がワイドショーの中身はセンセーショナルで面白かったかも・・なんて思いながら読んでしまう。